小笠原慎之介の巨人入団でポスティング移籍への批判またも 「海外FA得るまで9年」を短縮できないのか

新庄監督からもクレームがついた「有原式FA」

   この小笠原選手の移籍騒動の際に、SNSで目立ったのが「有原式FA」という言葉だ。

   有原式FAとは、2020年のオフに北海道日本ハムファイターズからポスティングでメジャーへ移籍した有原航平選手のケースを指す。

   有原選手は2021年にメジャーデビューしたものの、華々しい活躍を見せることはできず、2023年の1月に日本球界復帰を果たした。

   ところが、復帰先が日本ハムではなく、優勝常連チームの福岡ソフトバンクホークスだったこともあり、ファンからは非難の声があがった(その後、2026年から日本ハムに復帰)。

   2024年には上沢直之選手が、同じく日本ハムからポスティングでタンパベイ・レイズ(その後ボストン・レッドソックス)へ移籍し、1年でソフトバンクに入団してしまった。

   この動向に対して、新庄剛志監督が「ルールを変えないといけない」と声を上げたことが話題となった。

   ポスティングを容認した球団としては、選手がFAでMLBに移籍する場合は、金銭・人的補償は発生しないが、ポスティングの場合には球団には譲渡金を得られるメリットもある。

   しかし、自前のスター選手を手放すという大きな血を流したにもかかわらず、それが結果的に短期間で国内ライバル球団の戦力補強に直結してしまうとなったら、たまったものではない。上沢選手の場合はレイズとマイナー契約だったため、日本ハムへ支払われた譲渡金は90万円強だったと報じられている。

   また、興行である以上、チームを支えてきたファンの感情も無視できない。

   とはいえ、選手としては当然の権利を行使したまでの話でもある。

   この溝を埋めるのは、なかなか難しい。

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