小野田紀美AI戦略担当大臣が2026年6月22日に行った閣議後会見で、ルールを破って質問を繰り返した記者に対し、「オウム返し」で応じる様子がネット上で話題となっている。
人工知能基本計画の改定素案めぐり応酬
小野田氏は会見で、人工知能基本計画の改定素案を決定したことを報告した。話題を集めているのは、その後の質疑応答でのやり取りだった。
男性記者はまず、理化学研究所(理研)が19日に公開した「新しいスパコンのネーミング」に関する感想と期待について質問した。
理研は新たなスパコンの名称を「理究(りきゅう/RIKYU)」としたことを発表していた。
小野田氏は、「個別のネーミングについては評価する立場にはなく、コメントは差し控えさせていただきます」とした上で、理研による『理究』の発表を踏まえ、「1000件以上の応募の中から『AI for Science』の趣旨によく合致しており、茶人の利休とこの『理究』、音が同じで親しみやすい等が先定理由とされたものと承知をしている」と語った。
「なんか質問を拒否されているようで不愉快ですが」
記者は続けて、パブリックコメントをめぐる「一番思い入れの深い箇所」について質問。小野田氏は「私個人の意見を申し上げる立場ではないと思っております」としつつも、集まった意見を含めてより良いものにしていきたいと語った。
記者は「あ、じゃ、質問を変えます」とし、「大臣が加筆や修正をされた場所はどこですか?」と質問。
小野田氏は「申し上げることはございません」と回答。記者は「ないってことですか?」とするが、小野田氏は静かに頷き「申し上げることはございません」と繰り返した。記者は「あ、ないんだぁ」とポツリ。
要領を得ない質問に、小野田氏は怪訝な表情を浮かべ「1社1問という風に聞いてたんですけれども?」と指摘した。司会者が「お時間がありますので」とやんわり記者を制したが、記者は「時間の制約があるんですか?」「更問いができない会見なんですか?」といら立った様子で続けた。
「関連があれば(更問いは可能だ)」とした司会者に、記者は「関連してますよね。明らかに関連してる質問ですよね」とヒートアップ。「なんか質問を拒否されているようで不愉快ですが」と不満を漏らした。
「信頼できるAIシステムとは」「『信頼できるAIシステム』という意味です」
その後、記者は「信頼できるAIシステムとはどういう意味ですか?」と質問を続行。小野田氏はややあきれたような表情を浮かべ、「『信頼できるAIシステム』という意味です」と応じた。
記者は失笑し「お答えになれないということですね?」。小野田氏は反論することなく「『信頼できるAIシステム』、ということです」と回答した。
記者は「全部下に丸投げしてたんですか?」などとしたが、小野田氏は「パブコメを受けたとしても、信頼できるAIが『信頼できるAI』ということは変わらないです」と語った。
小野田氏の質疑の様子はSNSでも拡散され、「リスペクトのない質問で不愉快だった」「喧嘩腰で質問をするべきではない」など、あきれる声が相次いでいる。