猛反発で再検討...ANAラウンジ「300万円の壁」はなぜ生まれた? 株主総会で明かされた導入経緯

「シンプル」運賃でも有料座席指定オプション準備中

   もうひとつの問題が、国内線の予約システムの問題だ。自社製からスペインのアマデウス社製に切り替え、5月19日から新システムを利用した搭乗が始まった。だが、予約・購入やオンラインチェックインでエラーが多発。同じタイミングで国内線の運賃制度を変更したため、混乱が加速した。電話がつながりにくくなったほか、問い合わせメールの返信に2週間~2か月かかる状況に陥った。

   平沢氏は、移行プロセスで配慮や事前案内が不足していたことを「重大な課題として認識」していると説明。その上で、

「延べ2000名以上の体制で対応に当たっており、足元のメール件数や電話の応答率も改善している」
「お客様のご負担が大きいと思われる予約機能やオンラインチェックイン機能から早急に性能改善を行っている」

と話した。ANA HD広報部では、システムエラーの解消のめどについて

「オンラインチェックイン関連の不具合要因を特定している部分について、おおむね7月末までに解消予定」

と説明している。

   一方、新運賃制度では、座席指定のあり方をめぐる声が相次いでいた。最も安い運賃体系「シンプル」では、出発24時間前まで座席の指定ができず、グループで席がバラバラになってしまう、といった声だ。石井智二・取締役専務執行役員(営業部門統括)は、

「事前座席指定を、いくばくかのお金を追加していただいて可能になるというようなサービスを、なるべく早期に開始したいということで、システムの対応を開始している」

と話した。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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