「議会制民主主義を愚弄」「あまりに不誠実」と衆院議員が批判
大阪都構想に反対する公明党は7月25日から大阪市内で「大阪のミライを考える会」と題し、大阪都構想に関するタウンミーティングを市内16か所で、9月4日まで順次開催する。都構想に関しては、制度案を議論する法定協議会が6月に設置され、特別区に再編する区割り案が明らかになるなど議論が活発化している。
公明党は、都構想の住民投票で1回目は反対、2回目は賛成、3回目は反対の立場だ。タウンミーティングの初回は7月25日、大阪市東住吉区の東住吉区民ホールで開き、約300人が参加した。
登壇したフリージャーナリストの幸田泉氏は「政治家のゲームと化した大阪都構想」と題し、講演した。来春の統一地方選との同日選の実施は、地方選の選挙期間中に反対運動が制限されるルールと指摘した上で「反対の運動を封じ込めるための日程設定だ」と指摘。また、過去2回の住民投票が否決されており、
「大阪市民の民意が踏みにじられている。その思いを政治家が理解していない」
と批判した。
パネルディスカッションでは、フリージャーナリストの幸田氏、木下功氏、公明の辻義隆市議、中道の国重徹衆院議員、飛び入りで国民民主の足立参院議員が参加した。発言に対しては、会場から大きな拍手が起きる場面も見られた。
辻市議は、公明党が3回目の住民投票に反対する理由として、
「2回住民投票をやっている。僅差(きんさ)ではあったけれども、反対やと、やめてくれというお答えをいただいたわけなので、真摯に受け止めなあかん」
と述べた。
国重議員は、地方選と住民投票を同日に行うことについて、
「判断する対象が人と制度と違う。これを一緒に同日にやっちゃうと有権者の皆さんが混乱をして、冷静な判断ができなくなる。そうなれば、民主主義の基盤が損なわれる」
と述べた。都構想の住民投票を地方選と同日に実施すれば、吉村知事の人気に注目が集まり、「本来、制度そのものがいいのかどうかというのを皆さんに冷静に判断していただかないといけないのに、それができなくなってしまう」と訴えた。
また、法案成立後の吉村知事の発言は、
「直後にこれはあまりにも議会制民主主義を愚弄してるだろうと、あまりにも不誠実」
と厳しく批判した。
「吉村さんは同日選にした方が事務コストを削減できるという風に言っているが、特別区の設置は、自治体の百年の計。それは、民主主義に必要なコストだ」
と主張。出直しダブル選挙で約28億円の費用が掛かったことについて、
「こっちではコスト削減って言って、これはご都合主義で筋が通らないんじゃないかと思う」
と述べた。