『容疑者Xの献身』『白夜行』など、数々のベストセラーを生み出した作家の東野圭吾さんが大腸がんのために2026年7月23日未明に死去した。68歳だった。国内累計発行部数は1億7万7380部を突破出版社7社の担当が運営する東野さんの公式Xアカウントは27日、「皆様へ 作家・東野圭吾さんが、7月23日未明、逝去されました。ここに、謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます」と報告した。東野さんは大学を卒業後、日本電装株式会社(現デンソー)のエンジニアとして勤務。85年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビューすると、99年には『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞した。06年には『容疑者Xの献身』で直木賞および本格ミステリ大賞を受賞。以降、『探偵ガリレオ』シリーズや『流星の絆』など、多くのヒット作を生み出した。映画やドラマ、舞台など、多くの作品が映像化され、幅広い世代に愛された。23年4月には、国内累計発行部数が1億7万7380部を突破。国内外を合わせた推定累計発行部数は約1億6800万部を超えた。東野さんの公式アカウントによると、「26年8月5日刊行予定の最新刊『永遠の記憶』を含めて106冊(共著をのぞく)を数えます」という。突然の訃報に、SNSでは「人生で一番好きな作家だった」「東野さんの作品で読書の楽しみを知りました」など、悲しみの声が相次いだ。「生み出された物語にこれからも魅了され続けたい」複数の関係者らからも、追悼のメッセージが公開された。テレビドラマ・映画化もされた人気シリーズ『探偵ガリレオ』で主人公・湯川学を演じた福山雅治さんは、Xを更新し、悲しみをつづった。「東野先生作品の住人のひとりとして生きてきた私は、先生が作品に込めた命をとても近くに感じています。先生の命は今もここにあると。だからまだお別れの言葉を言えずにいます。先生の作品の住人として、ひとりの読者として、生み出された物語にこれからも魅了され続けたいです」映画化もされた『マスカレード』シリーズで主人公・新田浩介を演じた木村拓哉さんは、インスタグラムのストーリーズで同作の台本の写真を公開。「新田浩介という役を託していただき、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とした。「東野君ともう与太話ができないなんて、心残りが大きすぎる」ミステリー作家など同業者らも、早すぎる別れを惜しんだ。作家の井上夢人さんは、「一昨年の10月に江戸川乱歩賞受賞者たちの集まりでの写真が、東野圭吾君と撮った最後のものになりました」とし、東野さんとの思い出を振り返った。「初めて会ったのは彼が江戸川乱歩賞を受賞したそのパーティの席上でしたが、それからしばらくして電話で長話をしたり、宮部みゆきさんと三人で与太話をするときに『筵旗(むしろばた)の会』なんてふざけた名前をつけて会ったりするようになりました。三人でミステリーの一揆をやろうなどとぶち上げた半分冗談、半分本気の集まりでした」「その東野君ともう与太話ができないなんて、心残りが大きすぎる」と悲しみをあらわにした。作家の綾辻行人さんは「東野圭吾さんの訃報に接し、絶句」と投稿。25年3月のツーショット投稿を引用し、「昨年3月。東野さんとの最初で最後のツーショット。このときはまだまだお元気そうだったのですが。ご冥福をお祈りするばかりです」と故人を偲んだ。作家の染井為人さんは、「東野圭吾さんのご逝去の報に接し、ただただ衝撃を受けています」とし、「つい先日の酒席、その場に東野さんの担当編集者がいたこともあり、『一番好きな東野圭吾作品は何か』という話題になりました。ぼくは悩んだ末、『時生』を挙げました。もちろん、ほかにもたくさんあります」と明かし、感謝をつづった。作家で日本保守党の代表を務める百田尚樹参院議員も「マジかよ...東野圭吾さんは本当に才能ある作家だった。彼は物語とは何か、優れた文章とは何かを、知っている人だった」とした。
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