「人災にしたい質問ばかり」「明確な言質を取った」
続いて、批判が出たのが、避難についての別の記者の質問だ。
吉田社長は、一部スタッフが施設内に残ったことについて、客らの避難誘導に手一杯で、制御が難しかったと説明した。これに対し、この記者は、「確認ですけど、『中に入っていいよ』とアナウンスとかは?」と聞き返した。
すると、吉田社長は、心外だとの表情でこう説明した。
「そういったことは一切ございません。明確に否定しておきます」
避難について、スタッフ間の格差に関する質問も、X上で疑問が出た。
ある記者が「グループの従業員と専門店の従業員に何か差があったりするのか」と聞くと、吉田社長は、「いや、それはございません」と即答した。イオンモールの従業員は全館管理をしており、専門店の従業員は店の客と周辺を歩く客を誘導しており、その違いだけであって、専門店だから残ったことはないと否定した。
この状況で聞くのはどうかと疑問が出た記者の質問もあった。それは、経営面の影響について、施設の休業期間や復旧費を聞いたことだ。
この質問に対しては、吉田社長は、「大変申し訳ございませんが、そういったことを今考える余裕が我々にございません。まずは、人命救助のことに集中するということに時間を使いたいと思っています」として、経営立て直しは二の次だと強調した。
こうした記者の質問ぶりについては、「人災にしたい質問ばかり」「社長がムッとするのもわかる」「見ていてイライラする」などと疑問や批判の声が上がっている。また、吉田社長の対応に対しては、「この誠実な姿勢こそ、トップのあるべき姿だ」「無神経な記者を完全論破」などと賞賛する声が出た。
一方で、質問については、一定の理解も書き込まれた。「記者がしつこく質問するのは当然だ」「明確な言質を取った意義は大きい」「正直ひどいと思わなかった」といった意見があった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)