熊本地震でずれ動いた活断層、その先には川内原発が 実はもっとヤバい事態を起こしそうなリスクも

川内原発への脅威は、カルデラと避難計画

   実は、川内原発で懸念されてきたのは地震よりも、巨大噴火とその避難計画にある。

   原発の半径160キロ以内には、大昔に超巨大噴火を起こしたカルデラが5つ以上ある。

   過去約10万年の間には、高温の火山灰や岩が高速で流れ下る火砕流が、今の原発の場所まで届いたこともある。

   巨大噴火をあらかじめ予知して核燃料を安全に運び出すのは不可能で、立地が不適切である、という批判もある。

   こうしたことから2010年に3号機の増設に関する環境影響評価のやり直しを求める住民訴訟が、東日本大震災による運転停止後の2012年には1・2号機の運転差し止め訴訟、2014年には運転差し止めを求める仮処分申し立て訴訟が行われている。

   2014年の仮処分申し立てで、九州電力と規制委員会は「噴火の前ぶれをつかんで対応できる」「原発の運転期間中に破局的な噴火が起きる可能性は低い」と主張した。

   鹿児島地裁は2015年4月に申し立てを却下。住民側は即時抗告したが、2016年、福岡高裁宮崎支部は、

「それほどまれな噴火まで心配することは、常識的に求められていない」

という趣旨の判断を示した。

   この間、川内原発は2015年8月に再稼働をしているが、地元住民らによって、お年寄りや体の不自由な人の受け入れ先が足りないといった避難計画についての不備が指摘された。

   1・2号機の運転差し止め訴訟は、2025年2月に鹿児島地裁が訴えを退けたが、住民側は控訴している。

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