日本の商船が中国に臨検された場合は「台湾軍が対応」と台湾軍トップ

   中国の台湾周辺での活発な威嚇活動で緊張度が増すなか2026年8月3日放送の「プライムニュース」(BSフジ)は、キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんが台湾軍トップにインタビュー、台湾有事に向けた軍の備えを聞いた。

   峯村さんのインタビューに応じたのは台湾軍トップの顧立雄国防部長で、日本のメディアに登場するのは初めて。台湾大学、ニューヨーク大を卒業、弁護士を経て立法院立法委員。2024年に国防部長就任、軍人出身でない文民の国防トップとして注目を集めた。

  • 台湾の海域では商船に対する臨検が行われている(画像はイメージ)
    台湾の海域では商船に対する臨検が行われている(画像はイメージ)
  • 峯村健司氏
    峯村健司氏
  • 台湾の海域では商船に対する臨検が行われている(画像はイメージ)
  • 峯村健司氏

「東側の海域は日本とフィリピンと台湾を結ぶ海底ケーブルがある...有事が近づいてくれば切断」

   6月上旬、台湾東部海域において中国側は200隻の商船に対し臨検を行ったが「この動きは封鎖の予行演習だったのか」と峯村さんは顧部長に聞いた。顧部長は「現時点では、200隻もの商船に対して臨検を行ったとは言っていない。おそらく海底に埋設されたものを確認しただけだろう。現在2~3隻の海警船が常駐していることは確認できており、この状況は尖閣諸島の状況と実に似ている。軍艦に関しては台湾軍が、海警に関しては海巡署が対応している」と述べたという。

   峯村さんは「臨検は、まさに海警局の船を使って船を検査するという名目でタンカーとか外国の商船とかを台湾に近づかせない形で封鎖させてエネルギーと食糧をなくすというやり方だ。(部長の発言で)驚いたのは『海底に埋設されたものを確認した』と言っているが、ちょうど東側の海域は日本とフィリピンと台湾を結ぶ海底ケーブルがある、おそらくこの海底ケーブルをチェックしていたのであろう。有事が近づいてくれば切断してインターネットとかを使えなくしたりすると考えているのではないか」と話す。

「臨検とかされた場合は軍が対応すると明言された...中国に関する対応策は練っている」

   もう一つ大切なこととして、顧部長が尖閣諸島の状況と似ていると言った点を挙げる。

   「日本の場合は尖閣諸島の周りを日本の海上保安庁が守っている。同じ状況が台湾の東側で起きている。台湾の東側の海域がどういうところかというと、有事の時にアメリカ軍が入ってくるだけではなく日ごろ日本の商船もよく通る場所。たとえばこの商船が先ほどの臨検という口実でブロックされた場合どうするかというのを聞きたかった。それに対して顧部長は、必ず軍として対応するとおっしゃった。臨検とかされた場合は軍が出てくると明言されたのをみると、中国の海警局に関する対応策は練っているのだろうなということが今回よくわかった」と峯村さんは話した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

姉妹サイト