米メディア「スポーツ・イラストストレイテッド」(ウェブ版)が2026年8月3日、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属する韓国出身イ・ジョンフ外野手(27)が、トレードされなかった理由について検証した。
「27歳のこの外野手は、ファンから絶大な人気を博している」
大リーグ3年目のイは今季、打撃で好調を維持しており、一時は、ナ・リーグ打率部門で2位に浮上した。4日時点で打率.306でリーグ5位につけている。
一方、チームは今季ナ・リーグ西地区4位と低迷している。借金は「17」に膨れ上がり、ポストシーズン進出の見通しは暗い。このようなチーム事情の中で、打撃好調のイに関して、複数の米メディアがトレードの可能性に言及してきた。
米スポーツ専門局「ESPN」は、イのトレードの可能性を「40%」と見込んでいたが、大リーグのトレード期限が、日本時間4日午前7時に終了。結局、イのトレードは実現しなかった。
もっとも、売り手のチームは、トレード期限までに投打の主力を放出した。3度の首位打者タイトルを獲得したルイス・アラエス選手(29)をフィラデルフィア・フィリーズに、21年サイ・ヤング賞のロビー・レイ投手(34)をサンディエゴ・パドレスに放出した。
このような状況を踏まえ、「スポーツ・イラストストレイテッド」は、「イ・ジョンフをトレードしないのがジャイアンツにとって最善の策である理由」とのタイトルで記事を展開した。
記事では「27歳のこの外野手は、ファンから絶大な人気を博しており、打線において台頭しつつある打者でもある。彼はチームに残留し、戦力の再建において重要な役割を果たすはずだ」と指摘し、こう続けた。
「彼は事実上、街と球団から温かく受け入れられている」
「統計データでは測りきれない要素のひとつに、イ・ジョンフが試合に持ち込む姿勢や振る舞いがある。派手な『盛り上げ役』というわけではないが、彼は陽気でカリスマ性のある人物だ。その前向きな姿勢により、彼は事実上、街と球団から温かく受け入れられている。彼は時折ジョークを飛ばし、ほぼ常に絶妙なタイミングで、いたずらっぽいユーモアのセンスを見せることでも知られている。要するに、この若者はサンフランシスコで多くの人々の心を掴んでいるのだ」
韓国プロ野球(KBO)リーグ出身のイは、「韓国のイチロー」として知られる。23年オフにポスティングシステムを利用してジャイアンツに入団。米メディアによると、6年1億1300万ドル(約164億円)の大型契約を結んだという。
大リーグ1年目の24年は、5月の試合中に左肩を負傷して戦線離脱。6月に手術を受け、シーズンを棒に振った。2年目の25年は、150試合に出場して打率.266、8本塁打、55打点。今季は、ポジションがセンターからライトに配置転換となった。