日本三大花火の1つともされる「長岡まつり大花火大会」(新潟県長岡市)で、東京行きの上越新幹線最終列車に行列ができ、乗り切れなくなる帰宅難民が続出した。
乗れなかった人たちは、同市内の交流施設で1夜を明かした。なぜこんな事態になってしまったのだろうか。
終了が遅れる花火プログラムの変更はあったが...
長岡市内のJR長岡駅のホームには、新幹線車両の乗降口前に長い列ができ、乗り切れずに多くの人が待っている。
浴衣姿の若い女性もおり、花火は楽しんだ様子だ。ただ、夜でも暑いのか、うちわで顔をあおぐ人の姿も多く見られた。
信濃川の河川敷では、2026年8月2日日曜日に初日の打ち上げが行われ、花火は、21時25分の終了予定よりやや遅れて終わった。この動画は、その後にX上で投稿された。投稿者は、新幹線は結局、積み残して出発したと報告した。
同様な状況は、他にもいくつか写真などで伝えられており、一体なぜこんなことになったのかと関心が集まっている。
最終の東京行きは、長岡駅を22時29分に出発する新幹線だった。指定席の他に自由席があり、乗れなかったのは、多くが自由席の客だとみられる。
地元メディアの報道によると、乗れなかった124人は、市内の交流施設「アオーレ長岡」が臨時に開放され、アリーナ席などで1夜を過ごした。施設内は、エアコンが効いており、水と軽食も配られたという。座席に横になって寝る人もいたようだが、体調不良になった人はおらず、翌朝6時までには帰宅したという。
花火大会では、名物となっている「復興祈願花火フェニックス」の打ち上げを25年より30分遅らせ、20時45分からに変更した。また、最終花火の打ち上げも15分遅らせ、21時25分にした。
しかし、新幹線は、22時29分より後の臨時列車は設定できない。東京駅着が23時59分になっており、国の環境基準で0~6時は運行できないことになっているからだ。
「乗れなかったお客様が出た原因については、今後検証」
こうしたいくつかの状況から、最終の新幹線に乗れない帰宅難民が出てしまったのだろうか。
JR東日本新潟事業本部の広報担当者は8月4日、J-CASTニュースの取材に対し、乗れない人が出た原因についてこう答えた。
「花火大会のプログラムに変更があって、混雑状況が昨年とは異なると想定はしていました。また、最終列車を遅らせるには、国の環境基準の改定が必要です。ポスターや駅の放送でも、乗り遅れる恐れがあるので、余裕をもって帰宅するよう呼びかけていました。市や警察、長岡花火財団と連携し、事前の情報発信に努めました。乗れなかったお客様が出た原因については、今後検証していきたいと考えています」
自由席をめぐって争奪戦が起きたとの情報も一部であったが、この点については否定した。
「市などと連携し、長岡駅前からお客様の列を整理しています。新幹線には順番にご案内していましたので、人が押し寄せるような状況にはなっていません」
最終列車では、グリーン席やグランクラスのデッキや通路に自由席からの客がいて不快だったとのX投稿もあった。
「指定席のデッキや通路には、お客様をご案内していますが、グリーン席やグランクラスにはご案内していません。お客様がいたことの確認はまだ取れておらず、その状況については分かりかねます」
なお、3日月曜日も花火大会が行われたが、最終列車に乗れない人が出る状況は特になかったとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)