大地震で大きな被害を受けた熊本県内で、「泥酔者」の通報が頻発しているとして、県警が「深酒」を控えるよう公式Xで呼びかけている。通報でパトカーや救急車などが出動することで、災害支援にも悪影響が及んでいるという。通報が相次ぐ背景には、地震被害の影響もあるのか、警察に話を聞いた。地震後に通報が増えたわけではなく、相変わらず多い「深酒もしたくなるだろうよ」「現実を忘れたいんだろう」「酒は飲んでも飲まれるな」「迷惑を掛けないで欲しい」熊本県警本部が2026年8月5日、注意喚起の投稿をすると、X上は様々な憶測などでざわついた。この投稿では、「熊本中央警察署からのお願い」と題して、同署管内で「泥酔者に関する通報が頻発しています」とまず報告した。そして、「今まさに、県民一丸となり災害復興が進められています」と前置きしたうえで、こう訴えた。「周囲に悪影響を及ぼす深酒を控えていただくことは警戒力や医療資源を確保する災害支援につながります。皆様のご協力をお願いいたします」深刻な地震被害がメディアなどで伝えられているだけに、投稿は、広く関心を呼び、1万件以上の「いいね」が寄せられて拡散している。深酒して泥酔する人が増えているとすれば、地震被害で精神的に追い詰められていることもあるのだろうか。この点について、熊本中央署の地域官は6日、J-CASTニュースの取材に対し、こう答えた。「地震被害で悲観的になっている方もおられるかもしれませんが、なぜお酒を飲み過ぎているかの原因は確認していません」同署によると、泥酔者に関する通報は、地震が起きてから増えたわけではなく、相変わらず多いのだという。繁華街の下通や新市街、その周辺で出動することが多い「通報を受けて、繁華街の下通や新市街、その周辺で出動することが多いですね。泥酔する方は、以前から多く、地震があってからも、それは変わりません。帰宅途中に路上で寝込んでしまったり、客同士や店と客が飲酒に絡んでケンカしたりするケースが多いです。飲み過ぎると、家庭内でトラブルが起きたり、路上で寝込んでお金を盗まれたりする恐れもあります。お酒を飲むことはいいですが、飲み過ぎてこうしたことが起きていますね」熊本中央署によると、地震が起きた7月28日の17時から8月5日10時まで、泥酔に絡む事案は、110番が17件、一般通報が10件と、管内で計27件あった。「急性アルコール中毒で救急隊が出動すれば、病院を手配したり、搬送したりする手間が割かれます。また、自分で帰宅できなければ、警察が保護し、帰るのを見届けないといけません。こうした対応で、時間と労力を割かれてしまいます。ケガ人を運んだり、パトロールしたりするのが本来の仕事ですが、出動すれば仕事が増えてしまいます」同署では、X上での呼びかけのほか、犯罪抑止も兼ねてパトロールすることで、今後も、過度の飲酒に対して注意喚起していきたいとしている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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