朽ちた病院、団地、民家...外国人YouTuberら次々侵入 長崎・池島で撮影の動画、県警「通報あれば捜査」

「何の連絡もなく、許可は出していません」

   池島は、かつて栄えた産業遺産の池島炭鉱跡が残り、「第二の軍艦島」とも呼ばれている。炭鉱は、01年に閉山し、それ以来人口が激減して、現在は80人余りが住んでいる。

   ユーチューバーの男らは、旧病院の探索が主目的だったらしく、そのシーンが動画の半分ぐらいを占めている。

   それを見ると、割れたとみられる窓から男らが院内に入り、各診察室などを次々と回っていた。机の上には、朽ちたパソコンやプリンターの残骸があるなど、長い間使われていないことが分かる。

   薬品が入っていたとみられるビンが散乱し、03年のカレンダーがあった。男らは、歯科の診察室に入ると、「福島みたい」と声を上げた。なお、24年には、福島県内でも男らが不法侵入していたと騒ぎになっていた。歯のレントゲン写真などを手に取るなどした後、今度は、手術室へ移った。男らは、手術台に横になって、悪ふざけをしていた。

   動画では、男らは他にも、潰れた他の民家や廃墟になった団地内の部屋に入ったりもしていた。

   旧病院の土地を所有する地元企業は8月10日、J-CASTニュースの取材に対し、「何の連絡もなく、許可は出していません。カギは閉めており、誰かが入ることも想定していません」と困惑した様子をみせた。

   池島に事務所がある長崎市の外海地域センターは同日、動画は把握しているとしたうえで、こう答えた。

「今回の行動に対し、民家などに立ち入らないよう英語の注意書きをフェリー待合所や公共施設に貼り出しました。また、池島の自治会でも、家のカギをかけるよう島民に注意を呼びかけるチラシを作って配ったと聞いています」

   長崎県警の時津署は同日、「通報や情報提供はなく、今回初めて聞きました。今後、住民などから通報があれば、捜査に入るかもしれません」と取材に説明した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

1 2
姉妹サイト