自民党の鈴木貴子広報本部長が2026年8月13日にXを更新し、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問したことについて、自身の見解を示した。また、「高市政権だからプーチン大統領が北方領土を訪問した」などの指摘に対し、「あまりに短絡的です」と反論した。
「今こそ、その冷静さと一貫した姿勢が必要だと思います」
高市首相は8月13日に首相公邸で報道陣の取材に応じ、プーチン大統領の北方領土訪問に対し「強く抗議をいたします」と表明。北方領土は「歴史的にも国際法上も我が国固有の領土であります」と強調し、「断じて許容できません」と抗議した。
鈴木氏も13日にXを更新し、プーチン大統領の訪問について様々な分析や考察が行われていると言及した。続けて、「もちろん、日本政府として強く抗議するのは当然です。その一方で、日本国内が必要以上に慌て、ロシア側の"政治的な演出"に乗る必要もありません」とした。
10年にも、ロシアのメドベージェフ前大統領が国後島を訪問したことに触れ、その当時の背景について、鈴木氏は「対日牽制だけでなく、ロシア国内に向けて『強い指導者』『領土を守る政権』を演出する政治的な意味があるとの分析がなされていました」と説明。
そのうえで、プーチン大統領の訪問についても「対日牽制」の側面があるとしつつ、「ウクライナ侵略の長期化をはじめとするロシアを取り巻く情勢や国内事情、極東での軍事演習なども含め、複合的に見る必要があります」と指摘。続けて、次のように反論した。
「ですから、『高市政権だからプーチン大統領が北方領土を訪問した』や『日本外交の失敗だ』と直ちに結びつけるのは、あまりに短絡的です。むしろ、それこそロシア側が期待する反応なのではないでしょうか」
鈴木氏は、「ロシア国内向けの政治的アピールに日本国内が振り回されないこと」が重要だと訴えた。そして最後に、「日本政府には相手の行動の背景と意図を冷静に分析し、日本の国益に基づいて外交を進めることを引き続き求めるものです。北方領土問題に向き合う上で、今こそ、その冷静さと一貫した姿勢が必要だと思います」と締めくくった。