保育に関して、外部からの災害派遣チームが出来ないか
吉津さんは、「保育者もその地域で暮らす一人の被災者」だという深刻な現実があるという。災害時に保育を継続することは、子どもの生活を守るだけでなく、地域の復旧・復興という面からも重要な意味を持つと指摘する。
災害時の保育は「休園」か「通常保育」下の2つの状態だけでとらえることが出来ない。
勤務先の園が通常保育に戻っても、保育者自身の家庭が通常の生活に戻っているとは限らない。施設の復旧と、そこで働く人の生活復旧が、必ずしも同時には進まない。
吉津さんはこれまでの熊本地震や豪雨災害の調査研究を通して、被災地外から保育者を支える仕組みの必要性を指摘してきた。それが、「DMAT(災害派遣医療チーム)のような仕組みが必要ではないかとの提案だ。被災地外から保育者や保育支援の専門職がチームを作って入り、地域の保育者と子どもたちを支える。保育者が自宅の片づけをしたり、自分の子どもや家族の元へ戻ったりする時間を確保できるようにする。
(リサーチ班)