中国人観光客「半減」で吹き飛んだ5210億円 それでも全体消費額は前年超え、訪日客全体もほとんど減っていない

台湾や韓国、米国、オーストラリアが「埋め合わせ」

   そして、人数以上に興味深いのが旅行消費額だ。

   観光庁の「インバウンド消費動向調査」によると、中国からの訪日客による旅行消費額は、25年1~3月期の5478億円から26年同期は2740億円へ半減。4~6月期も5064億円から2592億円とほぼ半減した。上半期だけで前年より計5210億円減少したことになる。

   ところが、訪日外国人全体の旅行消費額は減っておらず、むしろ微増している。

   全体では26年1~3月期は2兆3373億円で前年同期比2.5%増。4~6月期も2兆5096億円で0.2%増だった。中国人旅行者の消費額が5000億円以上吹き飛んだ一方で、全体では2四半期とも前年を上回っているのだ。

   中国人旅行者の減少分を補ったのが、台湾や韓国、米国、オーストラリアなどからの旅行者だ。1~3月期の旅行消費額は前年同期から、台湾が3171億円→3888億円、韓国が2823億円→3179億円、米国が2223億円→2600億円、オーストラリアが1151億円→1397億円に増加した。英国やドイツ、フランスなど欧州各国の伸びも目立った。

   4~6月期も台湾は2846億円→3639億円、韓国は2308億円→2589億円、米国は3546億円→3848億円、オーストラリアは1000億円→1059億円と伸びている。特定の一国が中国の穴を埋めたのではなく、複数の国・地域からの需要増が積み重なった結果といえる。

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