「反省」消した高市首相の追悼式辞 30年前につづった持論が影...終戦50年決議は「馬鹿げた決議」

戦後50年決議まかり通れば「国民の生命・財産を守る権利すら放棄」

   この国会質問から約5か月後の95年8月、高市氏は「高市早苗のぶっとび永田町日記」(サンドケー出版局)を出版した。当時の高市氏は新進党の結党メンバーで、翌96年末に自民党へ入党している。

   著書の最終章に収録された「戦争責任論についての私見」では、戦後50年にあたって95年6月に衆院で可決された、いわゆる「戦後50年決議」を取り上げた。

   決議は

「世界の近代史上における数々の植民地支配や侵略的行為に思いをいたし、我が国が過去に行ったこうした行為や他国民とくにアジアの諸国民に与えた苦痛を認識し、深い反省の念を表明する」

という内容で、「深い反省の念」がキーワードのひとつだ。

   高市氏は著書で、この決議を「侵略戦争謝罪決議」と表現。賛成できなかったのは「当然」だとして、その理由を

「この馬鹿げた決議がまかり通るならば、日本という国家は、主権も名誉も放棄し、国民の生命・財産を守る権利すら放棄することになる」

と主張した。

   村山富市首相(当時)が所信表明で「先の大戦への反省」「過去の侵略行為や植民地支配」に触れ、アジア歴訪で「勝手に日本を代表して」謝罪したことを高市氏は批判。選挙区に戻った際、遺族から、

「出征して死んでいった夫は、侵略戦争に行ったことになるんでしょうか」

と問われ、「胸のつぶれるような思いを味わった」と振り返っている。

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