立憲民主党を名乗って政治活動の様子をXで発信している若い女性が、生成AIで作成されたと分かり、同党が困惑している。
投稿では、靖国神社に参拝して平和を祈ったと自らの生成画像をアップして報告したりしている。一体誰が何の目的で、こんな架空の人物を演出しているのだろうか。
プロフィールには「経験を生かし女性が安心して暮らせる社会を目指します」
「泣いてなんかいられない」。若い女性が、「本人です」とのピンク色のたすきをかけ、乳児を背中におぶって、マイクを持っている。
その表情は、吹っ切れたように爽やかだ。
この女性は、父親が戦ったことがある選挙に2年後に挑戦すると宣言した。
この投稿は、「中村りほ@立憲民主党」と名乗るXアカウントで、2026年8月15日にあった。
同じ日には、終戦81年で靖国神社を参拝し、亡くなられた方々を哀悼して平和への祈りを新たにしたとする投稿も行っていた。神社の鳥居の前に立つ自らのスーツ姿も画像でアップしている。
アカウントのプロフィールでは、「性暴力から妊娠、出産」と自らのつらい過去を明かし、「経験を生かし女性が安心して暮らせる社会を目指します」と書かれている。活動場所は、栃木県となっていた。
いかにも、県内の立憲民主党候補として活動しているようだが、実際には、実在する人物ではないことが判明した。
ジャーナリストの堀潤さんは、自らのXで18日、問い合わせを受けて同党栃木県連に電話で確認した結果、ある党員の男性が生成AIで作画し、架空の人物を演出していたと分かったと報告した。党本部も状況を把握し、「『立憲民主党』との記載はしないでほしい」と男性に連絡している状況だという。AI作画も不適切だと指摘しているが、対応に苦慮している様子だった。
堀さんは翌19日、この男性を取材したとして、ヤフーニュースでエキスパート記事を配信した。それによると、男性は、性暴力被害などの問題を発信したいとアカウントを作成したが、実在する人物のような発信について、「非常に軽率だった」と反省の弁を述べたという。