デモに参加して「声を上げたい」理由
若い参加者を中心に直接話を聞いた。30代女性は「楽天が迎撃用ドローンを開発するドイツの企業と提携したことが報じられましたが、どのような理由があっても軍需産業で儲けてはいけません。そこが変わってきていることに危機感を抱いています。戦争に加担したくないので、声を上げたいです」と語った。
別の30代女性は「海外では、税金がどのように使用されているのかがしっかりと可視化されている国もあります。ただ、日本は税負担が重い割には何に税金を使っているのかがわからない。地震が起きた熊本で被災者の方々がプライバシーのない空間で、雑魚寝していることが報じられましたが、そういったところにこそお金を使うべきだと思います。でも、そうはなっていない。日本の異常さを感じます」と不信感を口にした。
20代女性は8月15日に開催された全国戦没者追悼式の式辞で、これまでは「繰り返さない」という表現を使うことが一般的ではあったものの、高市首相が「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」と口にしたことに触れ、「本当にショックでした。『また同じことを繰り返そうとしているのだな』と感じ、なによりそのことを隠そうともしない姿勢に、歴史、さらには国民をなめているように感じました」と吐露する。
また、デモをめぐる空気感の変化を口にする人もいるが、依然として冷ややかな雰囲気も根強く、その要因としてメディアのやる気のなさを挙げる人も珍しくない。30代女性は「知人にデモに参加していることを伝えても『なぜデモに参加しているのか?』という疑問にはつながらず、『意識高いね』で終わってしまう。デモが全国各地で行われていることもそうですが、メディアがしっかりと政治について報じてくれれば、政治に対する違和感や危機感を持ってもらえると思うので、冷笑されることもなくなるのではないでしょうか」と話す。
20代女性は「最近はスポーツばかりが報じられていますよね。もう少しジャーナリズムを持って政治関連の報道を頑張ってほしいです」と語り、別の20代女性も「政治関連の情報は自分から取りに行かないと得られない状況になっています。別に『高市政権を批判しろ』というふうには思っていません。ただ、今起こっていることを大手メディアはしっかりと報じてほしいです」と訴えた。
(望月悠木)