熊本地震で「市役所から委託を受けた」などと話し、募金をだましとる悪質な詐欺が横行している。2026年8月20日放送の「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)は善意につけこむ手口を紹介した。
高知では「市役所から委託を受けています」と募金に
番組は、全国からの支援で熊本県が復興を進めるなか、震災に便乗した悪質事犯に注意と警察庁が注意を促していることを報じる。一例として、8月3日に高知県の住宅を訪れた男女2人組が「熊本の地震の募金をお願いしています」「市役所から委託を受けています」などと話し、募金を呼び掛けた。住人が「市役所の何課ですか?」と聞くと言葉を濁して「ほかにも回らなければならないところがある」と言って立ち去ったケースを紹介した。
7月30日に奈良県では「熊本地震の関係で皿かタオル1枚でもいいので寄付してくれませんか。自宅まで受け取りに行きます」などという電話がかかってきたという。奈良市は詐欺だと注意を呼び掛けているという。
突っ込んで聞く「どこの課?」「どこの人?」
消費者庁によると、熊本地震に関連した義援金詐欺など消費者トラブルの相談は19日まで約60件あったという。10年前の熊本地震でも地震発生から1カ月で752件の相談があったという。
被害を防ぐ対策はあるのか。詐欺・悪質商法評論家の多田文明さんは「具体的に突っ込んで『どこの課?』『どこの人?』としっかり聞く。向こう(詐欺師側)としてもだませない人だと感じるので、必ず身元の確認をする、その場でお金を払わない、という2つのことが大事。『復興支援』という名目で近づいてくる詐欺に注意してほしい」と話す。
少しでも不審に感じたら(警察や関係行政に)相談することが大切だと番組は結んでいる。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)