予見できなかった「千葉豪雨」の深刻化 富山、石川、福井でも線状降水帯続き防ぎようなき水害に【防災の日】

大雨特別警報のレベル4、5が出たら「すぐ避難」

   もうひとつ注目されたのが、道路の冠水により動けなくなった多数の車両がそのまま何日も路上に放置された現象だ。一時は2700台にも上ったとされ、数日にわたって道路に不自然な格好で止まったままの車が何台もある様子が、テレビニュースの映像で流れた。

   自分の居住地であれば、ハザードマップを見て浸水地域を把握できる。しかし運転している場所、まして「たまたま」通った道であれば、冠水の危険度を事前に熟知している人はあまりいないのではないか。

   また、台風のように進路予想があらかじめ知らされるのと違って、「ゲリラ雷雨」が延々と同じ場所で続くとは、一般の人には予測不可能と言える。

   不運にも、千葉県で起きたような豪雨に見舞われてしまったら――。PBVの小林さんは、「大雨特別警報」を敏感に察知して身を守ることが大切だと話す。

「レベル4、レベル5が出ていたら、運転中でも頑丈な建物に避難するしかありません。だからこそ、こうした警報が出ているので、情報を自らとりにいくことが重要です」

   レベル4は、「自治体からの避難指示の発令に留意するとともに、避難指示が発令されていなくてもキキクルや河川の水位情報等を用いて自ら避難の判断」をすべき段階だ。さらにレベル5になると、「命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保」となる。

   気象庁は8月26日、千葉豪雨を踏まえ、レベル5が発表されたときの「とるべき行動」「車運転の注意点」という二つのチラシを作成、公表した。

   「とるべき行動」としては、「すでに安全な避難ができず命が危険な状況」であり、「むやみに移動せず今いる場所よりも安全な場所へ移動して身の安全を確保しましょう」とある。

   「車運転の注意点」は、車での移動を控え、「冠水した道路への進入は命に関わる危険があります。安全を最優先に行動しましょう」と呼びかける。

   被災は当然、したくないが、自分が体験しない限りなかなか「自分事」にならないのも事実だ。やり過ごせると思わず、自分の身は自分で守ることを常日頃から意識して行動に移すしか、対処法はない。

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