愛知県内で2026年9月19日に開幕するアジア競技大会について、海外の選手らから受け入れ態勢への不満が相次いでいると、外国メディアが次々に報じている。コンテナを利用した仮設の宿泊施設が狭過ぎる、宿泊地に着いたものの長時間待たされた、といったものだ。一体どういうことなのか、大会組織委員会(会長・大村秀章愛知県知事)に取材した。宿泊施設で足を伸ばせず、クルーズ船乗船も遅れ「身長が2メートルを超える選手は、ベッドの上で足を伸ばすことさえできない」英BBCの日本語版ニュースが2026年9月17日に伝えたところでは、韓国バスケットボール協会のある幹部は、AFP通信の取材にこう不満を漏らし、宿泊環境が酷いと訴えたという。このコンテナ型宿泊施設は、災害時の避難施設として大会後に再利用される予定だが、仮設につきものの使いにくさがあるということのようだ。大会では、五輪で見られるような選手村を作らず、この施設やクルーズ船、ホテル、民泊を利用した分散タイプで運営されている。朝日新聞などの報道によると、開催に伴う経費節減のためだった。ところが、コンテナ型施設ばかりでなく、クルーズ船などでも、トラブルが起きているようだ。インドのスポーツメディア「TheNewIndianExpress」の特派員は16日、インドの選手らが名古屋市内に到着した後、宿泊予定のクルーズ船に入れずに12時間以上立ち往生したとして、ロビーの長椅子の上で寝る選手らを撮った動画をX上で投稿した。食料も提供されず、選手らは自宅から持ち込んだ食品でしのいだという。また、別のメディア「TheKhelIndia」は17日、セパタクロー競技に参加するタイの代表チームがクルーズ船のロビーの床で寝なければならなくなったとして、バッグなどを枕にして雑魚寝する選手らの写真をX上でアップした。「事態の把握に努めており、適切に対応したい」こうした乗船遅れが発生した原因は、まだはっきりしていないが、組織委が宿泊に関する書類をシステム送信しなかったとも報じられている。外国メディアの報道によると、他国の選手らについても、空港で6時間待たされた、選手を乗せたバスが間違って別の場所に着いた、といったトラブルがあったという。受け入れが混乱している背景には、選手や関係者らの参加が当初予定の約1万5000人から増えたこともあるのではないかとみられている。今大会では2競技が新たに追加されて、約1万7000人以上の見込みと報じられている。組織委では、1万7000人の受け入れを保証すると明かしたというが、受け入れ態勢の不備が表面化したということなのか。組織委の報道課は9月18日、J-CASTニュースの取材に対し、コンテナ型施設やクルーズ船で報じられたトラブルについて、「事実関係を含めて、確認しているところです」と答えた。そのうえで、「事態の把握に努めており、適切に対応したいと考えています」としている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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