「前回はなにを話したでしょう!」記憶力クイズに困る
演者から認知を受けたいファンは、自分の存在を覚えてもらうためにあの手この手を使う。
●いつも同じアイテムを身に着ける(帽子、アクセ、カバンのキーホルダーなど)
●他者と被らないようなハンドルネームを名乗る
●「応援してます」などのありがちではない、個性的な会話を意識する
推し活をしていれば「覚えてほしい」と思うのはごく自然なことなので、こういうことは全く悪いことではない。
ただ、最も困るのは、試し行為。本当に記憶されているかを確認するために「僕の名前覚えてる?」と執拗に聞いたり、「前回はなにを話したでしょう!答えて!」なんてグイグイいくと、演者に面倒くさい人と認定される。
個性的なハンドルネームや会話がとても面白いのであれば、きっと多くの人が覚えられるだろう。
しかし、「タカシ・マサシ・田中」のような代表的すぎる名前や、「応援してます、好きです」しか言わないファンは印象に残りづらく、たくさん現場に足を運んでいなければ記憶するのも難しい。
記憶力クイズは基本的に相手を困らせる恐れがあるため、やらない方が賢明。忘れられていた時のダメージが大きいほか、「ダルい客」としての認知を受けてしまうからだ。
イベントで話せる時間は限られており、水商売のようにマメに連絡も取らないとなると、演者がファン全員を把握するのは非常に大変である。歴が長くなるほど相手のことを覚えるのも上達するらしいが、得意・不得意が分かれるため、たまに顔を見せる程度だと認知される保証はない。
絶対に覚えられたいなら足繁く通う、できないのであれば「覚えられていたらラッキー」程度に留めるべき。「認知問題」は演者の努力が必要な一方で、同時にファンの力量(?)や気遣いが求められる、なかなかに深いモノなのだ!
【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。