那須川天心はなぜ勝てなかったのか 元世界2階級制覇王者が分析...那須川が対応できなかった「井上の防御技術」

    プロボクシングの元世界2階級制覇王者・京口紘人氏(32)が、2026年9月28日にユーチューブを更新し、WBC世界バンタム級タイトル戦で、王者・井上拓真(大橋、30)に敗れた那須川天心(帝拳、28)の敗因を独自分析した。

  • 勝利した井上と黒星の那須川(写真:AP/アフロ)
    勝利した井上と黒星の那須川(写真:AP/アフロ)
  • 勝利した井上と黒星の那須川(写真:AP/アフロ)

「天心選手の攻撃を寸断するクリンチワークが光った」

    試合は、井上が那須川を3-0の判定で破り、王座防衛に成功。25年11月の初戦に続き、井上が那須川に2連勝した。

    立ち上がりは、両者ともに慎重な姿勢を見せた。互いにスピードのあるジャブ、ストレートを放ち、ポイントを取りに行った。4回終了時の公開採点は、40-36、39-37、38-38の2-0で井上が優勢だった。

    ポイントで劣勢の那須川は、7回に左ストレートでダウンを奪った。これで流れを引き寄せたかったが、詰め切れず、8回終了時の公開採点は、2人が77-74で井上を支持。残り1人が、76-75で那須川を支持した。

    試合は判定までもつれ、3人のジャッジがそれぞれ、114-113、116-111、116-111で井上を支持した。

    ボクシングファン注目の再戦で勝利した井上。京口氏は、「前回よりめっちゃいい試合だった」と切り出し、試合内容に言及した。

    京口氏の採点では、4ラウンド終了時で、39-37で井上。そして、5回の攻防に関して、次のように分析した。

    「(井上)拓真選手は、5ラウンド開始にギアを一気に上げた。ギュッと距離を縮める駆け引きや、パンチを打った後のディフェンス。右を打った後のリターンを全部空振りさせる。このディフェンスの差が、すごく光った。あと、ワンツーからの右アッパーを有効に当てた。それまでもクリンチワークは良かったが、天心選手の攻撃を寸断するクリンチワークが光った」

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