周囲から「あなたが座りなさい」夫はバツが悪そうに...
すると、近くにいた乗客が三浦さんに話しかけた。
「あなたが座りなさい」
三浦さんは「席を譲ってくれた人だけでなく、周りの人も私のことを気にかけてくれていたんだと思いました」と振り返る。
一方、夫は周囲から向けられる視線や言葉を受け、バツが悪そうな表情をしていたという。
「あとから聞いたら、『自分も疲れていたから座りたかった』と言っていました」
三浦さんは夫に、妊娠中は普段とは身体の状態が異なり、疲れを感じることもあると伝えた。しかし、返ってきたのは「あ、そうなんだね」という言葉だったようだ。
「悪気があったわけではないと思います。でも、妊婦の身体について理解できていないんでしょうね。私は呆れてしまって、言い争う元気もありませんでした」
それでも、夫に直接腹を立てて言い返すより、周囲の反応を目の当たりにしたことで気持ちが晴れたという。
三浦さんの記憶に残っているのは、夫の行動だけではない。
「席を譲ってくださった人や、『あなたが座りなさい』と言ってくださった人のやさしさは、今でも忘れられません」
妊娠中の体調や負担は、外見では分かりにくい場合がある。公共交通機関を利用する際には、身近な家族も含め、座席を必要としている人への配慮を忘れないようにしたい。