作業だけでなく、「判断する機会」を渡す
仕事を任せるときには、何をしてもらうかに加えて、何を考えてもらうかを明確にしたいものです。
先ほどの提案資料であれば、「この構成で作っておいて」と頼む代わりに、次のように伝えます。
「今回の顧客が最も解決したい課題は何だと思う? その課題を踏まえて、提案の構成を考えてみてほしい」
部下の経験が浅ければ、完成した資料を求める前に、構成案の段階で確認します。
その際、上司がすぐに正解を示してしまうと、部下は上司の意図を当てることに集中してしまいます。
「なぜ、この順番にしたのか」
「顧客は、どの部分に関心を持ちそうか」
「この提案を実行するとき、何が障害になりそうか」
そうした問いを通じて、部下の考えを確認するのです。
自分とは異なる案でも、目的を達成できるのであれば、採用してみる。修正が必要なら、どこに問題があり、なぜ変えるのかを説明する。
このやり取りが、次の仕事で自分なりに判断するための材料になります。