簗和生農水相「私が取ってきた予算をなんで受注」 釈明会見後に地元紙が音声公開...「恫喝」批判が止まらない

「無所属や野党では3区の予算はカット」...後援会が動画でPR

   この騒動を受け、簗氏の過去の言動も掘り返されている。2月の衆院選期間中、簗氏は街頭演説でも「政権与党の議席がなくなった地域の予算というのはごっそり削られます」「遠慮なしに予算を削れるんです」「この地域についてる予算がガクっと減りますよ」と発言していた。後援会のYouTubeチャンネルも、わざわざ動画のタイトルに「無所属や野党では3区の予算はカットされる」との文言を入れて強調していた。

   会見では「誤解」と釈明した簗氏。だが、普段から同様の考え方を持っていたことを裏付ける内容に、SNSでは「『記憶』にはないが『記録』にはある」「恫喝の証拠映像」などの声が相次いでいる。

   簗氏は12年に初当選した、いわゆる「安倍チルドレン」の1人。21年、自民党党の会合で性的少数者に対して「生物学的に自然に備わっている『種の保存』にあらがってやっている感じだ」と発言。26年9月18日の就任会見ではこの件について問われるも「公の場での発言は差し控える」と説明を避けていた。さらに旧安倍派の裏金事件では、5年間で計1746万円の不記載があり、党から役職停止6か月の処分を受けた過去がある。文科相に就任した関芳弘衆院議員とともに、改造内閣で「裏金議員」としての初入閣となっていた。

   社会学者の古市憲寿氏は自身のX(旧Twitter)で、簗氏の発言を「一言でいえば、政治家として最低だと思う」と一刀両断。「『選挙で支持しない住民には不利益を与えてもいい』と言っているのと同じだから。不倫とかのスキャンダルとは次元が違う」と指摘した。元衆院議員の米山隆一氏は、簗氏が選挙区で反自民系の候補ではなく保守系無所属の候補に敗れたことから「自分が負けたら関係ない自治体に予算報復をすると言う事です」と分析した。

   一方で高市首相は2月の衆院選でも簗氏を熱烈に応援していた。「とにかく私の大事なやなちゃん。私の知恵袋のやなちゃん。いなかったら大変、本当に大変です」などと演説。4月を最後に新たな投稿がない簗氏の公式Xは、首相と並んだ応援演説の様子をトップに固定しており、じわじわと政権にダメージを与えるような形となっている。臨時国会が10月5日に召集されるが、高市首相にとってはいきなり爆弾を抱えたままでのスタートになりそうだ。

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