米海兵隊員が強盗殺人の疑いで逮捕された事件を受け、高市早苗首相が最初に受け止めを示したのは、自身のXでの投稿だった。この情報発信のあり方に対し、記者会見を開くべきだとする批判が出ている。
高市氏は米海兵隊員が逮捕された翌日の2026年10月5日、国会での所信表明演説に先立ち、「このような凶悪な事件の発生は極めて遺憾」などと述べた。一方、高市氏が記者の質問に応じて事件に言及したとする報道は、5日20時時点で確認されていない。米軍関係者が関わる重大事件で、過去の首相はどう発信してきたのか。
SNSでは「記者会見を開くべき」の声
事件は10月3日未明に発生した。那覇市にあるホテルで女性の遺体が見つかり、米海兵隊の上等兵が4日に強盗殺人の疑いで逮捕された。
複数の報道によれば、強盗殺人容疑で逮捕されたのは、米軍普天間基地に所属する海兵隊の上等兵、デビン・ジェイコブ・バラード容疑者。女性を殺害し財布などを奪った疑いがもたれている。バラード容疑者は容疑を否認しているという。
高市首相は4日にXを更新し、つぎのように投稿した。
「沖縄県那覇市で発生した強盗殺人事件に関し、お亡くなりになった方に哀悼の意を表しますとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。本件については沖縄県警による捜査が継続していますが、本日、米海兵隊員が逮捕されたと承知しています。
このように極めて残忍で凶悪な事件の発生は極めて遺憾であり、日本政府として米側に強く抗議するとともに、捜査への最大限の協力、米軍関係者の綱紀粛正と事件・事故の再発防止の徹底を強く求めたところです。
政府として、本件事案の対応につき、万全を期してまいります」
この投稿に対し、SNS上では、「記者会見を開くべき」「会見をしてください」「Xは公的なものではない」「記者会見の後にSNS発信が筋」「会見はしないのかな?」などの声が上がった。
芥川賞作家・平野啓一郎氏は5日朝にXを更新し、「こんな大問題も、ただX(公文書にあらず)に投稿するだけ。無責任の極み。記者会見しなさい。これで政府の広報費だけ増やしたいのだという。支持できますか?」などと批判した。
その後、高市首相は5日の国会での所信表明演説の前に、「このような凶悪な事件の発生は極めて遺憾」などと言及し、Xでの投稿と同様の趣旨の内容を述べた。高市氏が記者の質問に応じて事件に言及したとする報道は、5日20時時点で確認されていない。