国民民主党の玉木雄一郎代表は2026年10月6日、Xで、簗和生農林水産相の関与が指摘されている地元・栃木県那須烏山市と那珂川町の道路予算をめぐり、国土交通省の精査結果を取り上げた。簗氏が国交省側に予算配分を「問い合わせ」ていた経緯を踏まえ、「説明責任を果たすべきは、簗大臣だ」と訴えた。
国交省「2月中旬に問い合わせ」、予算成立後に説明
玉木氏が添付した国交省資料によると、簗氏は26年2月中旬ごろ、国交省の国会担当者らに那須烏山市と那珂川町で同年度に実施する事業の予算配分額を問い合わせた。国交省は予算成立前だったため「この場ではわからない」などと回答。4月7日の予算成立後に内定通知を出し、その後、簗氏にも配分額を説明したという。
資料では、市町事業と県事業を合わせた「想定国費」は前年度比で那須烏山市20.5%増、那珂川町22.0%増。一方、市町が実施する事業に限ると那須烏山市26.2%減、那珂川町54.1%減だった。国は整備計画単位で配分を決め、計画内の個別事業への配分は地方公共団体の裁量に委ねられるとしている。
「無理筋の要求を受け入れたように見せ、事業に支障が出ないよう工夫」
簗氏は5月の地元会合で、両市町の道路予算を「大幅にカットした」などと発言していた。10月5日には発言を撤回し、「担当省庁に予算削減の働きかけをした事実はない」と説明して謝罪した。
玉木氏は今回、黒田昌義前官房長(現・国土交通審議官)が「働きかけ」ではなく「問い合わせ」があったと説明したと指摘。県事業分が増えた予算表についても、「無理筋の要求を受け入れたように見せ、事業に支障が出ないよう工夫した」との見方を示した。その上で、野党に対し黒田氏を国会で追及するより、簗氏本人に説明を求めるべきだと主張した。
立憲民主党の蓮舫参院議員も5日のXで、簗氏の撤回について「何も語らず撤回、はないでしょう」とし、予算が実際に削減されたのかなどを説明するよう求めている。
これは、国土交通省の黒田前官房長がかわいそうだ。 「働きかけがあった」を「問い合わせがあった」と言い換えざるを得ず、内心忸怩たる思いではないか。 「細かいメモもなく、はっきり覚えていない。」「はっきりと覚えていないくらいだから、働きかけや圧力はなかったと思う」と答えたという。 頭のいい黒田氏が8カ月前を覚えていないはずはない。記憶を曖昧にし、働きかけの有無をうやむやにしないと、簗大臣の「働きかけた事実はない」とした発言との整合が取れなくなるからだろう。 こんなことを言わせてはならない。黒田氏は災害対策などに懸命に取り組んできた嘘のない誠実な役人だ。 予算配分にも役所の苦悩の跡が見える。 簗大臣の顔を立て、那須烏山市と那珂川町の予算を大幅削減したように見せつつ、同額以上を栃木県分として増額し、県と市を合わせた計画単位の予算額では前年度比プラスを確保している。無理筋の要求を受け入れたように見せ、事業に支障が出ないよう工夫した見事な技だが、こんなことを役人にさせるべきではない。 これから予算委員会や国土交通委員会の審議が始まるが、野党は黒田氏を呼び、働きかけの有無をギリギリ詰めるのはやめた方がいい。悪いのは役人でなく、圧力をかけた政治家だ。 国土交通省は官邸を気にせず、本年2月中旬に議員会館に呼び出されて面談した時のメモを淡々と出せばよい。真面目に働く役人が巻き込まれる話ではない。 説明責任を果たすべきは、簗大臣だ。 そもそも、なぜ、相手候補を応援した2市町の予算だけ「問い合わせ」たのか。そして、なぜ、「問い合わせ」ただけなのに、「大幅にカットした」と自分の成果のように語ったのか。 明らかにする必要がある。
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) October 6, 2026