「the governance system is broken」
報告書では、グループ会社であるジブラルタ生命で発生した金銭不祥事への対応にも言及した。
会社は2019年、ジブラルタ生命で発生した金銭不祥事を受けて外部コンサルタントを起用。グループ全体のビジネスモデルや管理体制について検証を受けた。その際、外部コンサルタントから次のような指摘や評価を受けたことが報告されている。
「ジブラルタの内部ガバナンス体制、PHJ(プルデンシャル生命及びジブラルタ生命の親会社であるプルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン)によるジブラルタの管理・監督体制及びPFI(PHJ の親会社である米法人・Prudential Financial, Inc.)によるPHJへの管理・監督体制、以上の全てが『壊れている』(the governance system is broken)」
「コンプライアンス部門が効果的に機能しておらず、時折営業に偏りすぎている(懲戒処分や調査をほとんど行わなかった事実によって裏付けられる)」
一方で、当時のPHJの幹部の中には、「ジブラルタはごく少数の事例でミスを犯したにすぎず、販売一辺倒のひどい風土を生み出すような組織的な要因は存在しない」との見方を示した人もいると紹介している。
調査報告書は、プルデンシャル生命はこれまで、ビジネスモデルやガバナンスの点検、社員による金銭詐取・投資勧誘への対策等は行ってきており、PHJやジブラルタ生命においても報酬制度や営業管理体制、ガバナンス上の課題への検討が行われたものの、それは個別事案への対応やルール整備、統制機能の強化に向けられており、「ビジネスモデル及びその管理・監督体制に内在するリスクに対する抜本的な見直しには至らなかった」としている。