「持ちやすい」「飲みきれる」 不利益をメリットに言い換えて炎上
似たような騒動は過去にも起きている。
2016年、明治は「明治おいしい牛乳」の新容器を発表。従来の1リットルから900ミリリットルへ容量を減らしたが、価格はほぼ変わらなかった。
同社は容器を小さくして「子どもや高齢者でも持ちやすくした」ことや、「最後までムダなくおいしく飲むことができる内容量」であることをアピール。これに対して、ネット上では「説明がセコイ」「素直にコスト高って言えばいいのに」などと批判が起きた。
江崎グリコのデザート飲料「ドロリッチ」は、17年のリニューアルで180グラムから120グラムへ減量。価格は据え置きで"サイレント値上げ"と見る向きもあったが、担当者は女性を意識した商品開発を強調し、「女性でも飲みきれる量」にしたと説明していた。これにも大きな批判が起き、18年には内容量を180グラムに戻したものの、翌19年に生産終了となった。
20年にはネスレ日本の「キットカット」も価格を変えずに小型化。標準的な「キットカットミニ」は1枚11.6グラムから9.9グラムに減った。同社は「従来の製品サイズが大きすぎるのでは」という消費者の声があったとして、カロリーなどを気にする人でも気軽に食べられる一口サイズに変更したと説明したが、これもネット上では否定的な意見が飛び交った。
批判が影響したのかは不明だが、同社は21年に「キットカットミニ」の1枚当たりの重量を11.6グラムに戻している。
批判が起きた事例は、いずれも消費者にとっての不利益を、利便性や健康への配慮といった言葉で覆い隠そうとしているように見えてしまう点が共通している。