高市首相は簗農水相辞任で「任命責任」どう果たす 安倍元首相は閣僚が辞任→逮捕・有罪でもおわびで済ませたが

第2次安倍政権でも「任命したのは私だ」

   高市首相が師と仰ぐ安倍晋三元首相の時代にも、「任命責任」が問われる場面が多々あった。

   第2次以降の安倍政権では、2014年10月の小渕優子経済産業相と松島みどり法相の同日辞任に始まり、西川公也農水相、甘利明経済再生相、今村雅弘復興相など、計10人の閣僚が任期途中で辞任している。

   安倍氏は、小渕・松島両氏の辞任時に、

「任命責任は首相である私にある。こうした事態になったことを国民に深くおわび申し上げる」

と述べている。

   その後、閣僚が辞任するたびに安倍氏が口にした言葉は、ほとんど変わらなかった。

   2019年9月に法相として初入閣した河井克行氏は、妻・案里氏の参院選をめぐる疑惑報道を受け、10月31日に辞任した。

   このときも安倍氏は、

「任命したのは私だ。こうした結果となった責任を痛感している。国民に深く心からおわびしたい」

と述べている。

   2020年6月18日、夫妻は公選法違反(買収)の疑いで逮捕された。翌21年6月には東京地裁が克行氏に懲役3年の実刑判決を言い渡し、同年10月に刑が確定した。

   案里氏の陣営には、自民党本部から1億5000万円が提供されていた。そのうち1億2000万円は政党交付金、つまり税金だった。しかもその額は、同じ選挙区で落選した自民党の別の候補の10倍にあたる。

   この資金提供への関与を問われても、安倍氏は明確な説明をしなかった。法相経験者が実刑を受けても、任命した安倍氏からは「おわび」以上の言葉はなかった。

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