高市首相は簗農水相辞任で「任命責任」どう果たす 安倍元首相は閣僚が辞任→逮捕・有罪でもおわびで済ませたが

「任命責任」と「責任を取る」ことは別もの?

   ひるがえって、今回の簗氏の辞任について、高市首相は師である安倍氏にならうつもりだろうか。

   簗氏は、自民党派閥の裏金問題で党役職停止6か月の処分を受けた過去がある。それでも高市首相は、「私の大事なやなちゃん」と呼ぶほど目をかけ、農水相に抜擢した。

   今回報道されたシャトルバスでの無料送迎について、神戸学院大の上脇博之教授は15日、公選法が禁じる利益供与にあたるとして、告発状を宇都宮地検に送ったと明らかにした。

   仮に捜査が進み、簗氏の刑事責任が問われる局面が来たら、高市首相はどうするのか。

   安倍氏と同じように、「任命責任」を口にすることと「責任を取る」ことは別もの、という姿勢を貫くのだろうか。

   首相は15日、簗氏の後任に、自ら「即戦力」と評する武部新・元農水副大臣を起用した。

   連立を組む日本維新の会の藤田文武共同代表は、簗氏の辞意表明を受けて「高市総理の決断を尊重し、支持する」と述べた。

   政権側にとっては、農林水産行政に精通した武部氏をすぐに起用したことこそが「責任の取り方」だ、ということなのだろう。

   高市首相は、事あるごとに「責任ある積極財政」を訴えている。だが、自ら任命した閣僚が辞めるたびに「重く受け止める」と繰り返すだけで、本当に「責任ある」政治と言えるのだろうか。

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