ブックオフ、ゲオに置いて行かれたTSUTAYA 店舗数は14年で半減...ライバルと明暗を分けた決定的な違い

   本が売れない時代に、ブックオフが過去最高の売り上げを記録した。レンタルDVDやゲーム販売で知られたゲオも業績好調となっている。両社は時代の変化に合わせ、中古品の買い取り・販売を中心とした総合リユース業へと転換し、成功を収めているのだ。

   一方、かつてレンタル・セル事業で圧倒的な強さを誇っていたTSUTAYAは勢いを落とし、各地で閉店が相次いでいる。同じような事業で成長してきた3社は、なぜここまで明暗が分かれてしまったのだろうか。

  • JR渋谷駅前のスクランブル交差点すぐそばのSHIBUYA TSUTAYA
    JR渋谷駅前のスクランブル交差点すぐそばのSHIBUYA TSUTAYA
  • セカンドリテイリングのブランド専門店としてオープンした初の旗艦店『2nd STREET GINZA』(同社発表資料より)
    セカンドリテイリングのブランド専門店としてオープンした初の旗艦店『2nd STREET GINZA』(同社発表資料より)
  • JR渋谷駅前のスクランブル交差点すぐそばのSHIBUYA TSUTAYA
  • セカンドリテイリングのブランド専門店としてオープンした初の旗艦店『2nd STREET GINZA』(同社発表資料より)

ブックオフは「本よりトレカ」ゲオはリユース品に活路

   ブックオフグループホールディングスの2026年5月期決算は、連結売上高が前期比9.2%増の1301億円、経常利益が20.9%増の47億円となり、いずれも過去最高を更新した。26年10月13日に発表された2027年5月期第1四半期決算でも、前年同期比10.5%の増収を記録している。

   「本を売るならブックオフ」のキャッチコピーが有名だが、本の売れない時代に、なぜ絶好調なのか。実は、ブックオフはもはや「古本屋」とは呼べないほど業態を変えている。

   最新の決算資料によると、国内既存店の売上高に占める割合は、トレーディングカード・ホビーが24.6%と最多で、本の22.3%を上回った。音楽・映像・ゲームは21.1%、ほかにも衣料品が10.7%、貴金属・腕時計・ブランドバッグが7.9%、家電・携帯電話が5.6%を占める。

   電子書籍や動画配信、ゲームのオンライン販売の普及で、従来の中古商品に頼り切りというわけにはいかなくなった。そこでブックオフは大型店の展開などを通じて取扱商品を増やし、総合リユース店へと変身を遂げたのだ。

   ゲオも同様だ。2008年にアパレルを中心とした中古品店「セカンドストリート」を展開するフォー・ユーを傘下に収め、中古ゲームの売買などで培ったノウハウを生かしながら、衣料品や家具、家電などを扱う店舗網を拡大していった。

   ゲオホールディングスの26年3月期の連結売上高は前期比12.5%増の4812億円で、営業利益も26.6%増加。リユース関連の売上高は約3006億円と全体の6割超を占め、かつての主力だったレンタル事業の約251億円を大きく上回っている。

   その変化を象徴するのが、26年10月1日の社名変更だ。持ち株会社の名称をゲオホールディングスからセカンドハンド(中古)に由来する「セカンドリテイリング」へと改め、総合リユースを中心とする企業であることを鮮明にした。

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