磯丸水産が苦戦、親会社は営業利益16%減 人気居酒屋を襲った「客離れ」と「中国人客激減」のダブルパンチ

一部店舗では訪日客が全体の7割を超えるケースも

   さらに、磯丸水産にとって大きな逆風となっているのが、中国人観光客の激減だ。

   磯丸水産は、自分で魚介を焼く日本らしい独特のスタイルが外国人観光客にも人気となり、インバウンド需要を積極的に取り込んできた。大阪・なんばエリアの一部店舗では、訪日客が全体の7割を超えるケースもあったという。

   外国人客はカニやウナギ、貝類など高価格帯メニューを好む傾向があり、客単価が日本人より高い。訪日客向けの特別セットを投入するなど、同社は大きな収益源として力を入れていた。その中でも、とりわけ重要な「お得意様」となっていたのが中国人観光客だった。

   ところが、25年11月、高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に反発した中国政府が、国民に日本への渡航自粛を呼びかけたことで状況が一変。日本政府観光局によると、26年1~9月の中国人訪日客数は前年同期比55.5%減と半分以下に激減し、9月単月でも約43万人で、前年同月から44.5%も減少している。

   外国人観光客を大きな収益源としてきた繁華街の店舗では、中国人客の激減が大打撃になっているとみられる。

姉妹サイト