快進撃だった「資さんうどん」に異変 「味が変わった」と批判、7か月で社長交代、出店計画も縮小...その実態

2025年12月期の当期純損失は約3億9300万円

   もう一つ、ファンを不安にさせたのが経営トップの短期間での交代だ。

   すかいらーく出身の崎田晴義氏が26年4月に社長に就任したばかりだったが、26年11月1日付で会長に退き、資さんうどんで店舗運営などを経験してきた伊藤英記氏が後任となる。ネット上には、味の変化への批判が人事に影響したのではないかと推測する声もある。

   しかし、崎田氏は資さんうどんの会長に就くとともに、26年11月16日付で、すかいらーくグループの主力事業会社「すかいらーくレストランツ」の社長に就任する予定。グループ内でも重要なポストであり、批判の責任を取らされて「更迭された」という見方には無理がある。

   一方、数字面を見ると不安がないわけではない。

   運営会社「株式会社資さん」の決算公告によると、25年12月期の当期純損失は約3億9300万円だった。また、すかいらーくHDは25年5月、資さんうどんを26年に50店舗、27年以降は年間100店舗ペースで出店する構想を示していたが、その後、26年の国内出店計画を30店舗、27年以降は年間50店以上へと縮小している。

   赤字決算に加えて出店計画の見直しとなると、経営不振が頭をよぎる。ただし、26年2月13日付の「流通ニュース」によると、25年の売上高は前年比約50%増。国内店舗数も買収時の74店舗から26年10月8日時点で122店舗に拡大している。

   赤字の背景には、積極出店に伴う費用負担の増加などがあるとも考えられ、現状では経営不振とは判断できない。ただ、急拡大と収益確保をどう両立していくのかは、今後の課題といえそうだ。

   全国展開によって知名度とファンを増やした一方、以前なら目立たなかった味の違いや経営判断にも厳しい目が向けられるようになった資さんうどん。勢いは今も続いているが、戦略に少々ほころびが出てきたようにも見える。今後、北九州で長年愛されてきた味と品質を守りながら、どう成長を続けていくのか注目だ。

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