2024年 4月 26日 (金)

「美肌」の決め手「キメ」の取り戻し方 美容外来の女医が教える12のスキンケア

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【美と若さの新常識 自分力で手に入れる美肌】(NHKBS)2017年4月13日放送 「女性のお悩み「毛穴問題」のとっておき解決法」

   女性ならば誰でも憧れる美肌。その美肌を手に入れるためには正しいスキンケアを行なうことが大切だ。

   しみ、くすみ、しわと並んで女性のお肌の悩みベストフォーに入る「毛穴問題」。年をとると誰でも毛穴は広がり目立つようになる......と思われてきたが、実は広がらないという。毛穴を目立たなくする秘伝の方法を紹介する。

  • スキンケアの工夫で「キメ」を整えよう
    スキンケアの工夫で「キメ」を整えよう
  • スキンケアの工夫で「キメ」を整えよう

実は毛穴は年をとっても広がらない

   番組の冒頭、MCのお笑いコンビ・フットボールアワーの後藤輝基がゲストたちに聞いた。

「みなさん、そもそも美肌とは何でしょうか? 番組では、こう定義しました。お肌に以下の5つの条件がそろっていることといたしました」

   (1)うるおいがある。

   (2)毛穴が目立たない。

   (3)キメが整っている。

   (4)はりと弾力がある。

   (5)シミが目立たない。

   この日のゲストは、美容家のIKKO(イッコウ)、お笑い女性芸人の「キンタロー。」、フリーアナウンサーの高橋真麻。一同、「うん、そうね」と大いにうなずく。

MCの後藤輝基「この条件の2番目に注目してください。毛穴が目立たないこと。マーサさん(高橋真麻)、毛穴の心配、いかがですか」
高橋真麻「(鼻の周辺を触りながら)やはり、年をとってくると、大きくなって目立ちます」
後藤「マーサさんが大きくなっているのは鼻の穴でしょ。毛穴は年を取っても大きさは変わらないことを知っていました?」
ゲスト一同「ウッソ~! 誰だって大きくなるよ!」
後藤「実は、大きくなるように見えるだけなのです」

   番組スタッフが、女性の肌を研究している資生堂リサーチセンターの飯田年以・主任研究員を訪れた。飯田さんは女性の顔の表面を拡大した画像を見せながら解説した。毛穴が紫色の点で表示されている。

「毛穴自体は年をとっても直径は変わりません。ただ、理由はわかりませんが、毛穴周辺の肌が盛り上がってすり鉢状になるのです。まるで火山の火口のようになり、その壁が影となって毛穴が広がったように見えるのです。これは、毛穴のまわりの細胞が何らかの原因で暴走し、細胞の核が残ったまま表皮の下の角質層に達し、剥がれ落ちず堆積するからです」

一番「キメ」がある赤ちゃんの肌のヒミツ

   つまり、すり鉢状部分に光があたらなくなり影となって見えることで、毛穴が広がったと認識されてしまうのだ。しかし、逆にいうと、光がちゃんとあたって影が消えれば、毛穴は目立たなくなる。飯田さんは、実際に女性の顔の表面に光をあてた映像を見せた。あれほど目立っていた紫色の毛穴が消えた。

高橋真麻&キンタロー。「すごい! キレイになった」
飯田さん「毛穴の影を目立たなくさせるには、肌のキメを整えてあげればいいのです。肌に当たる光がキメのおかげで乱反射され、ふんわりした肌へと変化することができます」

では、「肌のキメ」とは何だろうか。よく言われる言葉だが、わかったようでよくわからない言葉だ。

IKKO「赤ちゃんのスベスベしたお肌かしら」

   そこで、赤ちゃんの顔の表面を顕微鏡で拡大する。すると、無数の細かいシワがびっしりと密集している。まるで畳の表面のように整然とシワが並んでいる。これが「キメ」の正体だ。一方、年配の女性の肌の表面を拡大すると、シワにばらつきがあり、数も少ない。赤ちゃんの肌に光をあてると、密集したシワに乱反射して輝いて見える。年配の女性の肌に光をあてても乱反射しないから光が戻ってこない。暗く見える。だから、毛穴を目立たなくするには、「キメ」を取り戻すのが一番だ。

   日本の大学病院で唯一、女性の美容専門外来がある近畿大学付属病院。皮膚科医の山本晴代教授はそこで毛穴やしみ、くすみなど肌の最新治療を行なっている。

山本教授「毛穴の開きの改善には、IPL(Intense Pulsed Light/インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる光を用いた治療方法があります。しかし、保険適用外ですから、当然費用がかかります」

高価な保湿剤を少量より「お手頃価格」をたっぷり使う

   そんなにおカネをかけられないという人は、日頃のスキンケアで肌のキメを整えて毛穴を目立たなくさせることができるそうだ。山本教授は、モデルに実践してもらいながら、スキンケアの12のポイントを紹介した。肌にキメが戻れば、しみやくすみの改善効果も期待できる。

   (1)固形石けんを使う。クリームやリキッドタイプは油分をたくさん含んでいるので、しっかり汚れが落ちない。

   (2)テニスボール1個分のクリーミーな泡を作る。泡立てネットは必須だ。

   (3)その泡で肌に直接ふれないくらいやさしく洗う。

   (4)すすぐ時は35度くらいのぬるま湯を使う。お風呂のお湯を使ったりして温度が高すぎると、皮膚の水分が蒸発し、保湿成分が流出する。

   (5)拭く時は軽く抑える程度。

   (6)まずは化粧水から。化粧水は手のひらと指の腹を使い、のばす。

   (7)乳液とクリームなど材質の異なる保湿剤を重ねて使う。重ねづけした方がより保湿効果があがる。

   (8)乳液の使用量は1円硬貨2枚の広さが目安。

   (9)クリームの使用量は1円硬貨1枚の広さが目安

   (10)乳液、クリームともに高価な製品をチョビッと使うより、自分に合ったお手頃価格のものをたっぷり使う。

   (11)ぬり終ったあとの見た目は、テカテカして、ティッシュペーパーが貼りつくくらいがよい。

   (12)保湿剤は洗顔後10分以内に塗る。

   山本教授は、最後にこうつけ加えた。

「顔全体に塗るのに抵抗がある人は、まず乾燥しやすい目元や口元だけはしっかり塗るところから始めるといいです。また、ニキビが出やすい鼻のTゾーンは、少し塗る量を控えめにする工夫をしてもよいでしょう。1~2か月の間、効果が実感できるまで続けてください」
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