バーチャル座禅で悟りを開こう 油断すると和尚さんの「喝」一閃

印刷

「悟れ!-イライラ解消ゲーム-」

   ストレス解消を目的としたスマートフォンアプリは、いろいろある。仮想世界ならではの、派手にものを壊したり殴ったりしてスカッとするゲームもあるが、もう少し穏やかなアプリがないか探してみた。

   目に入ったのは、バーチャルで座禅しながら心の平穏を取り戻せそうなアプリだ。操作は簡単だが、ちょっとした集中力が求められる。

  • わずかにタイミングがずれると、この通り
    わずかにタイミングがずれると、この通り

1秒ピッタリに画面タップが難しい

   アプリを起動すると「悟れ!」の文字が目に入り、バックにお経が流れ始めた。スタートボタンを押すと、今度は夏の山寺を想像させるセミやカエルの鳴き声が聞こえてくる。

   ゲーム内容は、示された秒数を自力で数え、「今だ!」と思ったタイミングで画面をタップする。いたってシンプルだ。

   最初の指定秒数は、3秒。座禅を組む小僧さんと、その後ろを行き来する和尚さんのイラストが表示された。スタートして、心の中で「1、2、3」とカウントした後、急いで画面をタップ。結果は「3.46秒」でわずかにオーバーしたが、「カーン」という鐘の音とともに「開悟」(かいご)と出た。評価は、「優良可」3段階のうち「可」だったが、何とかクリアだ。何度か繰り返すと、3.02秒のときに「優」となった。軽く、ガッツポーズ。

   クリアすると、指定秒数が変わっていく。徐々に難易度がアップしていくのだ。次は5秒、さらに8秒とそれぞれ比較的すんなりと通過できたが、4番目の「1秒」は手こずった。スタートして「すぐに画面を押さなきゃ」と意識過剰になり、早すぎたり、逆に長く待ちすぎたりして失敗が続いた。

   すると、和尚さんからの容赦ない「喝」が飛んでくる。画面の小僧が「警策(曹洞宗では『きょうさく』、臨済宗では『けいさく』」と呼ばれる長い棒で肩の辺りを「バシッ」とたたかれる。座禅経験がない人でも思い浮かぶシーンだ。喝を入れられた小僧が、驚いて目が飛び出している表情に思わずクスっと笑ってしまうが、よく考えたら小僧は自分の化身。あわててもう一度、トライだ。

   秒数は15秒、20秒、25秒、30秒とどんどん長くなっていく。自分で数えながら、耳から入ってくる外の音に惑わされないように集中力を高めた。「開悟」が出るたび、ある種の達成感が得られる。

   同時に、イライラも解消されている気分に。余計なことを考えず、何かに集中すれば雑念は振り払えると教わった気がした。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中