イヤホンの歴史 4 カスタムIEMの誕生 ~耳にぴったりのイヤホンが聴覚を守る~

アメリカを中心に発展してきたカスタムIEMの世界

    そののち、前回お伝えしたカナル型イヤホンの開発を行っていた Jerry Harvey(ジェリー・ハービー) も、着脱式ケーブルの採用や音質面での追求などユーザーニーズに応えた製品を作り上げ、Ultimate Earsを設立しカスタムIEM製造をスタートさせます。このように、1990年代はアメリカを中心に、カスタムIEMという製品ジャンルが大いに発展していくことになりました。
    ちなみに、この3社は採用している(正確にはメインとして押している)シェル素材が異なっていたりします。先に述べたようにSensaphonicsはシリコン製を、Ultimate Earsはアクリル製を採用していますが、Westoneは本体が硬質タイプのレジン、ノズル部分が体温で柔らかくなるソフトタイプのレジンというハイブリッド構造のシェルをメインに据えています。カスタムIEMの黎明期から続く3社が、それぞれ異なるシェルをメインに据えていたり、異なる思想を持ち合わせたりするのは、なかなか興味深い点といえます。

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