最先端技術を取り入れ、日本のアニソン・J-POP界をけん引する 音楽プロデューサー 佐藤純之介

img_20220322172050.jpg

テーラーメイドイヤホン・Just earを愛用する方々にその魅力と音楽遍歴を聞くインタビュー。今回ご登場の佐藤純之介氏は『ラブライブ!』シリーズや『おそ松さん』シリーズ、『ガールズアンドパンツァー』シリーズなど、映像・音楽ともにビッグヒットを記録したアニメ作品の関連楽曲を制作するプロデューサーだ。

   さらに佐藤氏にはサウンドエンジニア、ヴィンテージシンセサイザーコレクター、オーディオマニア、過去には盟友であるテクノユニット・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのサポートメンバーとして活動していた。青春時代から今に至るまで"ミュージックファースト"で生きてきた氏はなぜJust earを手にしたか?


   ――最初にハマったミュージシャンはYMOだったそうですね。

   中学生の頃、ラジオの音楽番組をよく聴いていて、特にフュージョンやクラシックといったインスト(インストゥルメンタル)系の楽曲が好きだったんですけど、あるとき、坂本龍一さんが映画『ラストエンペラー』のサントラでグラミー賞(1989年。第31回グラミー賞・最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞)を受賞したのを知って。大阪の実家で「日本人が世界的な賞を獲ったのか」と驚いていたら、両親から「坂本龍一は教授だ」「そして教授といえばYMOだ」と教えられた。それがYMO、そしてシンセサイザーの存在を知ったきっかけです。

   ――それまで楽器演奏の経験は?

   全然。ただ、中学時代、パソコンでプログラムを書いたりしていたので、コンピュータとつなげられる楽器という存在はかなり衝撃的で。しかもインストが好きだったのでYMOはちょうどよかったのかもしれない。

   ――その頃、どんな環境で音楽を聴いてました?

   最初はダブルラジカセで聴いていたんですけど、ある日、父親がソニーの小型コンポをもらってきたんです。コンポのアンプっていくつも入出力端子があるじゃないですか。だからラジカセとコンポをつないでみたり、CDプレイヤーを買ってきて「これどうつなぐんだろう?」って四苦八苦してみたり。あと、父親が学生時代に、当時の言い方にならうなら"月賦"で買ったパイオニアのコンポもあったのでバーチャルサラウンドシステムを組んだりもしていました。片方のスピーカーひと組をメインスピーカーに据えつつ、もうひと組のスピーカーとケーブル接続すると、CDやラジオのようなL / R、2チャンネルの音源であっても擬似的にサラウンド効果を得られるという。

   ――佐藤さんの中学時代、1980年代末から90年代って、手ごろな価格のCDプレイヤーやCDラジカセが発売されたり、FM番組のエアチェックが流行ったり、ちょっとしたオーディオブームでしたもんね。

   そうそうそう。FM誌をすごく買ってましたもん。

   ――その手の雑誌が売れていて、そこにはFM放送の番組表のほかにオーディオ機器のレビューが載っていた。

   「CDプレイヤーは6万円かぁ」「いつかは(三菱電機のスピーカーブランド)ダイヤトーン!」って感じでいつも眺めてました(笑)。

   ――初めてシンセを手に入れたのもその頃?

   ほぼ同時期ですね。当時はシンセサイザーをそのオーディオ機器につないで弾いていました。そしてまた新しいシンセを買ったらコンポ側の入力端子が足りなくなったからミキサーを買い足して、というようにオーディオシステムと楽器を充実......いや、オーディオ沼とシンセ沼に沈んでいきました(笑)。

img_20220322173245.jpg
Just ear Just ear