子どもの頃からの夢を現実にした春奈るな。 アニソンを自分らしく歌えるのは アニオタだからこそ

Just earで聴くたび新しい発見がある

    ――最近「Billboard JAPAN」の連載企画で推し曲のプレイリストも公開なさってましたよね。

   私がこれまでに聴いてきたアニソンの中でも神曲ばかり集めてみました。

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   ――今日もファッションの一部のように身に着けていらっしゃいますが、普段はその神曲たちをJust earで聴いている?

   そうですね。イヤフォンやヘッドフォンは結構種類を持っているんですが、ここ数年はソニーのワイヤレスイヤホンをメインで愛用していて、Just earは今年になって作りました。実は2年ぐらい前にアニメイベントの「AnimeJapan」というイベントでソニーブースに寄らせてもらう機会があって、そこに「コラボしてほしいアーティストは?」というアンケート用紙があったので、こっそり「春奈るな」って書いたんですよ(笑)。

   ――結果、Just earを作ることになった、と(笑)。イヤホンを作るときはどういう音質を目指しました?

   アニメソングのほかにもヴィジュアル系の楽曲や、アニメ作品のドラマCDやゲームの音声も聴くので「パキッとした音にしてください」というリクエストをさせていただきました。

   ――「パキッとした音」?

   アニソンやドラマCDはやっぱり声を楽しみたいから、ボーカルの帯域を聞こえやすくしてほしかったのと、V系に似合う硬くて重たいゴリっとした音を作ってほしかった感じですね。

   ――実際、音鳴りはどうですか?

   今まで使っていたイヤホンやヘッドホンでは聴こえていなかったような細かい音まで聴き取れるようになりました。だからプレイリストにあるような小さいころから聴きなじみのある曲でも、Just earで聴くたびに新しい発見があるんですよ。ゲームだと、効果音や動作音のポジションがくっきりとしていて、没入感がすごいんです。あっ、あとJust earだとドラマCDの推しの声がより尊くなります!(笑)

   ――でもそれだけ「声が聞こえる」ということは、ファンの方が春奈さんの楽曲をJust earで聴くことを考えると......。

   責任重大ですよね(笑)。ホントに息づかいや口の開け方まで伝わってきますから。でもそこまで伝わるのはうれしいことでもあって。今までも歌のニュアンスには本当にこだわってきたつもりなので、その意図がちゃんと伝わってくれるのはいいことだな、と思ってます。

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   ――最後にちょっと話が変わるんですけど、2020年後半戦、なにをしましょう?

   まだ「ライブをやります!」とは言えない状況なので、ネットを使って新しいことに挑戦していこうと思っています。これまで通りの活動が出来ない分、方法に拘り過ぎず、いろいろな可能性を形にしていきたいですね。

【プロフィール】

春奈るな(ハルナ・ルナ)

10月11日生まれ。高校時代からファッション誌『KERA』の読者モデルとして活躍する傍ら、2012年、テレビアニメ「Fate/Zero 2ndシーズン」のエンディングテーマ『空は高く風は歌う』でメジャーデビュー。以来「ソードアート・オンライン」シリーズや「〈物語〉シリーズ」、「冴えない彼女の育てかた」シリーズなどのテーマソングを担当し、国内外で高い評価と人気を集める。また、ウェディングドレスブランド「LUNAMARIA」のデザインプロデュースを手掛ける他、モデルとしても活動する。2020年3月には、TVアニメ「パズドラ」エンディンテーマ『PEACE!!!』をリリースした。


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取材・文 成松 哲

撮影 川本史織

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