2019年 11月 14日 (木)

場数を踏める「中小企業」も悪くない 「大手への転職」の道も

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   前回、内定の取れない人間は中小に行けと述べておいた。なかには「中小企業はブラック企業が多いし、給料も少ないからいやだ」と言う人もいるかもしれない。

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やる気さえあれば若いうちから経験を積める

   いや、実際その通りなんだけど、他に内定が取れないんだから仕方ない。なにより、「人に優しい日本型雇用」を守るためには、誰かが歯を食いしばって下支えしてあげる必要がある。ここは一つ、自己犠牲の精神で頑張っていただきたい。

   本当は、新卒採用時の格差がずっと固定されてしまう身分制のような仕組みはおかしいので、労働市場全体を流動化すべきだろう。でも連合や連立与党、共産党といった方々が反対しておられるので、文句があるなら彼らに言うといい。

   といってしまうと、話がそこで終わってしまうので、現状のシステム内でキャリアアップできるアプローチも考えてみたい。

   まず、中小企業の多くは余裕が無いから、厳密には年功序列制度が運用しきれていない。逆にいえば、やる気さえあれば若いうちからいろいろなキャリアを積むことも可能である。常に人手が足りない状態なので、「1年目は資料整理やかばん持ち」「5年ごとにジョブローテーション」なんてことはなく、ばりばり働かされるので、キャリアを磨くには大手より効率の良い面も多い。

   余談だが、大手の損保・生保などに残るジョブローテーション制度は、もともと複数の部門を統括する本部長や役員向けの育成制度の名残であり、そんなものを今さらやったところで、(過半数の人間は生涯ヒラなので)キャリアにとっては何の意味も無い。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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