2019年 3月 21日 (木)

ネット掲示板の「悪評」で内定辞退者が出てしまいました!

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   物心ついたころにはインターネットが当たり前に使われていた、という世代が入社し始めた。彼らは入社前から、ネット上での会社の評判を読んだり交換しあったりしている。中にはネット掲示板での「悪評」を読んで、内定を辞退してきた学生もいるという。


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「採用担当者の頭が悪い」など中傷じみた書き込みも

――大手製造業の人事担当です。仕事で、学生が書き込んでいる「就職掲示板」を定期的に見ています。そこには、学生が面接や試験に会社を訪れたときの印象について、書き込みが集まっています。
   ある日、掲示板を見たところ、当社の悪口がたくさん書かれているのに気づきました。「お茶がまずい」といった程度のものはよいとしても、

「採用担当者の頭が悪い」「社員の服装のセンスが悪い」
など中傷じみたものもあります。
   他にも「面接官の態度が上から目線だ」「問題の意味が分からない」「社内が臭い」などの書き込みがあり、これに影響されてしまう人もいるのではと心配していました。しかし、心当たりもないので、とりあえず状況を見守っていました。
   ところがある日、恐れていたことが起こりました。内定者から「ネット上の評判が悪い」という理由で、内定辞退の連絡が入ったのです。事実ではない情報を基に判断したと思われるので、あらためて説明をしましたが、本人の意思は変わりませんでした。
   このことがあってから、これを放置しておくと、学生だけではなく従業員にも悪い影響を与えるのではないかと心配になってきてしまいました。かといって、広いインターネットの世界の膨大なコメントをチェックして、一つひとつ削除を求めていくのも現実的ではありません。
   最近、ネット上の悪評を監視し、削除や報告をするサービスがあるようですが、イタチごっこになってしまうのではないかと恐れています。どうすればよいのでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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