2018年 9月 24日 (月)

「クリエイターの理想郷を作りたい」 シグナルトークの挑戦

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   会員40万人を集める有料オンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan(まるじゃん)」。開発・運営を行うシグナルトークは、ゲームのクオリティの高さとともに、スタッフの働きやすさを重視する経営でも注目されている。

東京・蒲田に事務所を置く「グーグル的経営」

代表の栢孝文氏「有料ゲームの品質の良さを感じてもらいたい」
代表の栢孝文氏「有料ゲームの品質の良さを感じてもらいたい」

   シグナルトークは、栢孝文(かや・たかふみ)氏が2002年に設立。2004年に「Maru-Jan」をリリースした。創業当初はハリウッド映画の制作システムにならい企画単位で投資を募る「プロジェクトファイナンス方式」を採っていたが、現在では栢氏を唯一の株主として、無借金経営を軌道に乗せている。

   株主配当は行わず、営業利益の50%(時間報酬型正社員〔後述〕は30%)を従業員に年1回配分する。株式公開の予定もない「株主無視の経営」だ。事務所も華やかな渋谷や六本木ではなく、比較的家賃の安い大田区蒲田に置いている。ハンモックや大画面テレビのあるリフレッシュルームを設けるなど、余裕のあるオフィススペースが魅力だ。

   経営ビジョンの「クリエイターの理想郷を作る」は、スタッフ間で話し合って決めたものだが、栢氏自身の苦い経験も色濃く反映されている。

「会社勤めをしていたとき、長期間のプロジェクトに力を注ぎ、ようやく成功を勝ち得たのに、貢献したクリエイターたちに目立った報酬がなく納得できなかった。スタッフは、人生の貴重な時間を仕事のために費やしています。本当にリスクを担っているのは、投資家ではなくスタッフなのです」
ピークの時間帯には1000人以上が楽しむオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」
ピークの時間帯には1000人以上が楽しむオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」

   社長以外の役職はない。事業方針を含む重要事項は、スタッフ全員が参加する経営会議で議論される。決定は最終的には社長が下すが、多数決を採ることも。会社のあり方を自分たちで考え実行に移していく風通しのよさは、米グーグルの経営スタイルを思い起こさせる。

   ただし、スタッフは少数精鋭で、役割の達成が厳しく求められる。毎月100人以上の求職者のアクセスがあるが、採用に至るのは1%未満。学歴や職歴は問われないものの、職務を全うする高いスキルや意欲が必要だ。年4回、上司・同僚・部下からの「360度評価」によって賞与の配分が決まるので、自分勝手な行動は認められない。

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時間報酬型
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