2019年 11月 21日 (木)

デキる人ほど気をつけたい「こころのアンチエイジング」

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   身体のアンチエイジング(抗加齢)には高額のお金がかかることが多いですが、こころの若返りは心がけ次第で手軽に実現することができます。今回は、こころの衰えと、アンチエイジングの方法について説明します。

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発想が凝り固まるのは加齢現象の一種

「必勝パターン」づくりは諸刃の剣
「必勝パターン」づくりは諸刃の剣

   年を重ねることで心身が衰えるのは自然なことですが、医療技術で部分的に回復させることは可能です。一方、こころの衰えは医療技術では治せませんが、日頃のちょっとした工夫でこころを若返らせ、衰えを遅らせることはできるのです。

   人は年を取ると「頭が固くなる」といわれますが、精神心理学的には

「認知(物の考え方)の柔軟性が失われる」

ことを指します。発想が凝り固まって、その場に応じた臨機応変の考え方ができなくなることは、こころの加齢現象なのです。

   なぜ人は、年をとると柔軟性が失われるのでしょうか。それは、身体にしみついた経験が「Aのときには、Bのようにやればうまくいく」という必勝パターンを築き上げるからです。

   もちろん、必勝パターンが悪いのではありません。そのパターンでうまくいかなかったときに、それ以外の発想が思いつかなくなってしまうことが問題なのです。

   必勝パターンに凝り固まるリスクは、若くして「デキる」と評価される人にも危険は潜んでいます。例えば、上司から仕事を頼まれた時に、与えられた仕事はその日のうちにやり遂げるのを必勝パターンと決めている人がいたとします。

   そんな人は、徹夜してでも仕事をこなしてしまうので、有能と評価されて次々に仕事を任せられ、いつか消化しきれない仕事量を抱えてしまうに違いありません。そうなった時に、自分の頭で柔軟に、

「この仕事は、本当に明日までに終わらせなければならないのか?」
「明日までに半分くらい仕上げておけば何とかなるのでは?」

と発想を切り替えられれば、問題はありません。

   しかし、必勝パターンで評価をされ続けてきた人は、自分の考えにこだわって過度に自分を追い詰めてしまいます。傍からみると「なぜ」と思うかもしれませんが、デキる人が突然メンタル不全を起こすケースがあるのは、加齢現象のようなこころの硬直状態が起きているからなのです。

筑波大学大学院・松崎一葉研究室
高度知的産業に従事する労働者のメンタルヘルスに関する研究を行い、その成果を広く社会還元することを目指している。正式名称は筑波大学大学院人間総合科学研究科 産業精神医学・宇宙医学グループ。グループ長は松崎一葉教授(写真)。患者さんを治療する臨床医学的な視点だけではなく、未然に予防する方策を社会に提案し続けている。特種な過酷条件下で働く宇宙飛行士の精神心理面での支援も行っている。松崎教授の近著に『会社で心を病むということ』(東洋経済新報社)、『もし部下がうつになったら』(ディスカバー携書)。
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