遅刻に厳しい日本人 「でも終わる時間には寛容」

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   20代ビジネスパーソン向け情報サイト、コブスオンラインが発表した「職場の空気を悪くする行動ランキング」。1位は男女とも「人にあたる」だった。2位以下も「社員の悪口を聞こえるように言う」「陰口を言う」など、同僚に対して感情的な言葉を発することが職場の空気を悪くするということで男女とも一致している。

   例外は、男性の5位に挙がっている「理由なく遅刻する」という行動。女性ではランクインしていないところを見ると、遅刻が気になるのは特に男性のようだ。「人として非常識」「信頼関係を失う行動のひとつ」と厳しいコメントも寄せられている。

フランス人「時間内に済ませることが大事」

お互いの良いところを採用した標準にしたい
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   確かに、忙しい中で待ち合わせに相手が遅れてくると、自分の貴重な時間を無駄に費やすことになる。「何をやっているのか」と腹が立つのも当然だ。

   しかし、国によっては意外と大らかなところもあるらしい。フランスでメーカーの事務職として働くAさんは、フランス人の「遅刻に対する寛容さ」に戸惑ったという。

   Aさんの職場では、始業時でも打ち合わせでも、決まった時間に人が集まらないだけでなく、遅れてもまったく悪びれることがない。

「いちど、ちゃんと時間通りに集まってよ!と強く言ったら、『あら、日本人は終わる時間には寛容なのに、始める時間には厳しいのね』と嫌味を言われてしまいました。確かにそうですけど」

   やるべき仕事を時間内に済ませることが大事なのであって、始める時間にだけこだわるのはおかしいという感覚のようだ。

   日本では、39歳の群馬県職員が1分から11分の遅刻を3カ月で49回繰り返し、減給処分になったことがあったが、「私の会社が取引しているフランスの民間企業の範囲で、11分を遅刻としてカウントする会社はないんじゃないかな?」と笑う。

「その職員さんは『若干遅れては来たが、終業後も働いているから勤務時間は満たしている』と言ったらしいですけど、私の知っているフランス人の言い訳そのもの」

   今後、グローバル化がいっそう進む中で、「遅刻に厳しい」ことがスタンダードになるのか、それとも「遅刻に甘い」文化が日本にも輸入されるのだろうか。

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