2020年 1月 28日 (火)

コントみたいな採用面接 「御社が第一志望です」

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   先週から事業仕分けの第三弾がスタートした。まあお役所の無駄は政治に任せるとして、民間にも削るべき無駄はいろいろと存在する。個人的には、無駄の最たるものは「新卒時の就職活動」だと考えている。

   僕自身、就職活動はとっても下らないと感じていて、なるべく手間も時間もかけなかった。その後、採る側にまわったものの、印象は全く変わらない。あれは本当に時間の無駄である。

   どこがどう無駄かというと、恐らく誰もが必ず口にするであろうこのセリフにすべてが集約されている。

「御社が第一志望です」

受ける側も採る側も分かっている

   ちょっと冷静に考えてみてほしいのだが、“第一志望”だと心の底から言える会社がどれだけあるだろうか。

   グーグルやアップルのようにオンリー1の個性を持っているか、あるいは業界でダントツの首位で、同業他社とは労働条件やステイタスがまったくかけ離れている企業か。そういった会社に対してしか「御社第一志望です」なんて言えないはずだ。

   たとえば、僕の大学の同期で「俺はぜったい新聞記者になるんだ」と常々言っている記者志望の男がいたのだが、就職活動では朝日、日経、読売の3社を中心に回っていた。それ以外じゃダメなの?と聞くと「他は給料が安いからイヤだ」という。

   ただ、そんな彼も御三家以外の某紙も一応受けてはいた。新聞社なんて(少なくとも当時は)超難関なので、贅沢言ってられないからだ。

   さて、そんな彼が某紙の面接を受けた場合、やっぱり第一志望ですとしゃーしゃーと言うわけだ。いや、言わねばならないのだ。

   どう考えたって毎○新聞第一志望とかありえないだろう。そんなことは面接するほうだって分かっているはずである。というか、たぶん自分たちだってホントは第一志望じゃなかったはずである。

   そういう、受ける側も採る側も、本音が別だと分かっていながらやるコントみたいな面接が、なんというかすごく時間の無駄である。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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