日本で就職する留学生 重視するのは「会社の将来性」

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   就職情報会社のディスコは、日本で就職活動をする外国人留学生(大学3年生および修士1年生)を対象とした調査を実施し、443人から回答を得た。この結果を、2012年春卒業予定の日本人学生モニター1573人の結果と比較したところ、大きな違いが出た。

日本人学生と「福利厚生」の優先順位に違い

就職先企業を選ぶ際に重視する点(日本人学生のトップ5を抽出)赤:外国人留学生、青:日本人学生(出典:ディスコ)
就職先企業を選ぶ際に重視する点(日本人学生のトップ5を抽出)赤:外国人留学生、青:日本人学生(出典:ディスコ)

   2011年の就職戦線の見方について、「非常に厳しい」「やや厳しい」を合わせた割合は、外国人留学生では89.0%、日本人学生では86.5%で、ともに高水準だった。

   就職後のキャリアプランについては、日本人学生では「ひとつの会社に定年まで勤めたい」が59.1%。これとは対照的に、外国人留学生では「一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップ」(34.1%)と「ある程度会社勤めをしたら、いずれは独立・起業」(24.2%)が合わせて58.3%にのぼった。

   異国の地で定年まで勤めあげようと考える人が少数なのは自然かもしれないが、日本人学生の「独立・起業」の低さ(8.7%)と比べると、留学生の独立志向の強さが際立つ。

   違いは、「就職先企業を選ぶ際に重視する点」(複数回答)にも表れている。日本人学生では「将来性」(44.2%)と並んで「職場の雰囲気が良い」(40.3%)、「仕事内容が魅力的」(39.6%)なども上位となったが、留学生では「将来性がある」が61.4%と、2位以下を大きく引き離してトップに。

   「福利厚生が充実している」は日本人学生の27.3%が「重視する」と答えている(順位は5位)が、留学生では13.1%(15位)にとどまっている。

   留学生にとって就職先とは、安定した生活を守ってくれる存在ではなく、働いて給料を得て自分のキャリアを上げる1ステップという意識が強いのだろう。

   志望業界(複数回答)は、日本人学生の全体で1位は「銀行」(32.8%)だったのに対し、留学生では、文系が「総合商社」(63.5%)がダントツの1位。理系では「電子・電機」「総合商社」「情報・インターネットサービス」が上位となり、ここでも現時点での安定性より、将来の成長性を見据えた留学生の選択が垣間見られる。

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