「優良企業の従業員だけ買えます」 条件つき会員通販サイトが登場

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   通販大手の千趣会が、会員制のアウトレット販売サイトを新たに開設した。会員になるための条件は「優良企業の従業員」であること。商品を供給するメーカー側にもメリットがあるが、ユーザー側からは「勤めている企業の規模だけで切り捨てられるのは残念」と嘆く声も上がっている。

「なぜ大手だけ」とやっかみの声も

同様の「敷居の高いサービス」は現れるか
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   会員サイトの名前は「Premium Family Sale」で、2011年2月1日にオープン。会員情報の登録時には、千趣会と契約している企業専用の「パスワード」が必要だ。

   専用パスワードが付与されるのは、「優良企業」のみ。サービス開始時には金融業や印刷業の大手企業50社が参加し、今後も上場企業中心に会員企業を増やすという。

   会員制のアウトレット販売サイトは、「シークレットセール」とも呼ばれ、ネット通販の利用者に最近注目されている。原則として会員からの招待を受けた人が簡単な会員登録だけで、他の店舗や通販サイトよりも安い値段で買い物ができる。

   個人消費の低迷に悩まされるメーカーは、在庫を効率的に処分したい半面、おおっぴらにセールを行うことでブランドイメージが傷つくことを恐れている。

   その点、シークレットセールであれば、限られた会員にしか情報が開示されず、なおかつ

「あのブランドがこの値段で手に入るのはココだけ!」

というプレミアム感を持って買ってもらえるメリットがある。

   とはいえ、これまでのシークレットセールは、招待制ではあるものの誰でも登録できるサイトが多く、囲い込んだ会員の価値が薄まっていくおそれも。そこで登録にあたって高いハードルを設けたのが、今回の新サイトの特徴だ。

   専用パスワードを設定する企業は、安く買い物ができる「福利厚生的サービス」を従業員に提供でき、コストもデメリットもない。ただ、従業員への告知は社内報や社内イントラなどを使って企業が行う必要があるが、この点が千趣会にとって大きなメリットになるのではないか。

   大手企業に勤める人にとっていいことずくめだが、勤務する会社で「足切り」される人も生じる。中小企業に勤める人たちからは、

「既得権層がますます得をするのか」「世の中、活性化しないわけだ」
「新卒学生の大手志向に拍車をかけるぞ」

と、やっかみ混じりの嘆きの声も聞かれる。

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