2024年 4月 24日 (水)

年配の男性アナが重宝している「スマホの使い方」

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   先日、仕事が一緒になった50代半ばのアナウンサー氏。年明けにスマートフォンに乗り換えたそうですが、いたってご満悦です。

「いやぁ、スマホのおかげで仕事に持ち歩く物が減って、本当にありがたいですよ」

   なんだか通販番組のユーザーコメントのようですが…。

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スケジュール管理と辞書のアプリで身軽に

   でも、ちゃんと理由はありました。

「これまでのケータイでもスケジュール管理はしていましたから、そんなことだけでは驚きませんよ(笑)。スマホ用のアプリ、これのなかに、我々にとってとても便利なヤツがあるんです」

   そういって見せてくれたのは、何の変哲もない辞書アプリ。別に珍しいものでもありませんし、私のような物書き商売の連中の間では、すでに当たり前に使われているものです。

「いやいや、このアプリの良いところはね、それぞれの言葉や熟語について、どこにアクセントがあるのかを読みの節ごとに数字でわかりやすく表示してくれているところ。アナウンサーは、原稿を正しく読むのが商売でしょう。でもね、紙に書かれた原稿だけだと、時々、どこにアクセントがあるのか判別がつかなかったり、思い出せなかったりして、困ることがあるんだよ」

   特に、生放送でニュースを読む時など、アクセントを間違えると視聴者から抗議が来ることも、往々にしてあるとか。

「私のようなベテランともなると、アクセントを間違えると同僚や他局の同業者からバカにされちゃったり、後輩に対して示しもつかない。だから、非常に気をつかってるんですよ」

   これまでは、放送業界で標準化されているアクセントや読みが一覧できる、アナウンサー用の辞書を持ち歩くことが多かったのだそうです。

   それほど重い物ではないのですが、持って歩くにはかさ張るサイズ。それに加えて、下読みをした原稿やスケジュールを書いたシステム手帳を、小さめのトートバッグに入れて持ち歩くのがこれまでのスタイルでした。

「それが、原稿以外はこれ一台で済んじゃうんだもん。ありがたいったら、これ以上のものはないよね(笑)」

多忙な子持ちタレントは通販を駆使

   一方、この春にタブレットPCを手に入れたある女性タレントさん。小学校に上がったばかりのお子さんがいるのですが、仕事よりも生活の上でタブレットPCが大活躍中だといいます。

「ネット通販がいつでもどこでも手軽に利用できて、ホントに助かってます。小学校の低学年だと、子どもどうしのお誕生会とかママ友どうしのお茶会とか、結構あったりするんです。私は毎日レギュラーの番組があるし、子どももお稽古があるので、子どもと一緒にプレゼントを選びにいくことができなかったり、私が毎回顔を出せなかったりということがわりとよくあって。
でも、タブレットPCを買ってからは、家に居る間に子どもと一緒にプレゼントを選んで仕事の合間にネットで発注したり、珍しいスイーツを探して空き時間にお茶会で集まるお宅に送っておいたり。子どもやママ友の気を悪くさせないようにするのって、とても気をつかう部分なのよね。だから、ホントに便利で助かってるのよ」

   世間一般で顔を知られているからこそ、子どもにまつわる人間関係において気をつかう。その気苦労を最新のIT機器とネットとが解消しているわけですね。

   アナウンサー氏のケースは紙の情報をデジタル化することで便利さと快適さを手に入れ、女性タレントさんの場合はズバリ時間の効率化。いずれにせよ、どちらもネットの特性がよく出ている利用法だと思いました。


井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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