2020年 1月 20日 (月)

もう勘弁してよ! ツイッターで「今日はズル休みで~す」

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   ホテルの従業員が落し物のサイフから札を抜き取ったうえ、ツイッターで実況中継し「罪悪感なう」と書き込んだ事件が話題になった。ソーシャルメディアには、妙な「吸引力」があるようだ。

   ある会社では、社員がソーシャルメディアに不用意な書き込みをするので、クライアントから数々のクレームを受けているという。

クライアントに知られて叱られてしまう

――派遣会社の人事担当です。今年に入ってから、派遣スタッフがソーシャルメディアを利用したことによるトラブルの報告が相次ぎました。

   ツイッターやフェイスブック、ミクシィなどの書き込みを、クライアントの関係者が目にして、会社にクレームを入れてくるというのです。

   最初に問題になったのは、派遣SEのツイートでした。「今週はシステム復旧作業で連日徹夜。もう倒れそう…」という書き込みを目にしたクライアントの担当者が、

「うちのシステムトラブルが、お客の目に止まったらどうするんだ。それにウチがブラック会社と思われても迷惑だ!」

と怒鳴り込んできたのです。連日徹夜というのは事実なのですが、それを派遣スタッフ経由で外に漏らされたくないということでした。

   また、体調不良で有給休暇を取得した派遣事務職が、フェイスブックに

「今日はお客さんにウソついて、ズル休みで~す」

と書き込んだり、急ぎの報告書を提出していない営業マンが、ミクシィに「六本木のキャバクラFで飲んでるよ。みんな集合!」と書き込んだりして、そのたびになぜかクライアントに知られてしまい、担当が叱られるわけです。

   トラブル回避のために、当面はソーシャルメディアへの書き込みを全面禁止にしようと思いますが、本当にこういうやり方でトラブルは根絶できるものでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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